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[球蹴男児U-16リーグ]“注目世代”が4連覇に挑戦、大津は後半4発で宮崎日大破る

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大津高MF森田大智がターンから決定的な左足シュート

[5.3 球蹴男児U-16第1節 大津高 4-0 宮崎日大高 大津町運動公園球技場]

 九州の高校1年生たちが90分間ゲームのリーグ戦で力を磨く「2019球蹴男児U-16リーグ」が3日に開幕。上位リーグのDivision 1第1節で大会3連覇中の大津高(熊本)と昇格組の宮崎日大高(宮崎)が対戦し、大津が4-0で快勝した。

 大津はAチームのプレミアリーグ開幕戦でいきなりデビュー戦ゴールを決めているMF森田大智や、同じくプレミアリーグでデビュー済みのFW上塚蓮、187cmGK佐藤瑠星らが先発出場。前半は後方から丁寧にボールを繋いでいたが、距離感が遠く、なかなか良い形の崩しに持ち込むことができなかった。

 一方、隙を見せることなく守っていた宮崎日大は、逆にMF藤井龍汰のスルーパスからMF渡邉凜紅が抜け出して決定機。このシーンは大津GK佐藤が落ち着いて対応され、得点に結びつけることができなかったものの、宮崎日大はMF四本真輝らによるビルドアップから推進力ある左SB栢木剛洋の攻め上がりなどを交えて対抗する。

 大津は前半、決して良い内容ではなかったものの、「プレミアで段々ボールロストする回数とか減ってきている」と語る森田が、1テンポ速いスピードでのプレー。森田や鋭い抜け出しを見せていた上塚がゴール前のシーンを増やすと、前半終了間際には森田が鋭いターンから決定的な左足シュートを放った。

 そして、的確なインターセプトを見せていたCB川副泰樹ら守備陣に支えられた大津は後半に4得点を奪う。古閑健士監督が「良い選手が多いです。(現時点でも)15人くらい誰が出てもおかしくない」と語る大津は、後半開始から俊足FW原田翔輝を投入。上塚の1トップから2トップにシフトして宮崎日大ゴールをこじ開けた。

 後半5分、MF野口貴生のシュートのこぼれを原田が詰めて先制点。18分には上塚のラストパスで抜け出した原田が2点目のゴールを奪う。大津は後半、2トップやサイドに素早くボールを入れたことによって「全体を押し上げられた」(古閑監督)。コンパクトな攻守から、その後も野口とMF川口敦史のゴールで加点した大津が4-0で快勝した。

 大津の1年生を引っ張る存在の森田は、翌4日にプレミアリーグ名古屋U-18戦を控えるために前半のみで交代。「そういう(引っ張るという)思いでやったんですけれども、自分抜けてから4点入ったので……。点に絡もう、点を獲ろうという気持ちでやっていたんですけれども決定機も外してしまった。悪くはなかったと思うんですけれども、目に見える結果を出したかった」と首を振る。この日決められなかったゴールを、名古屋U-18戦で奪うことを誓っていた。

 大津はプレミアリーグで先発を経験しているMF寺岡潤一郎らも含めてAチームの練習に多数の1年生が合流。“期待の世代”と言われる1年生は球蹴男児U-16リーグで「まず3連覇しているので、チームとしては4連覇できるようにしたい」(森田)という目標を達成し、Aチームでの飛躍に繋げる。
 
(取材・文 吉田太郎)

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