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トップ2種登録の熊本ユースMF小島圭巽、力まずに持ち味の予測力とボール奪取力発揮

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ロアッソ熊本ユースからトップチームに2種登録されているMF小島圭巽

[5.5 高円宮杯プリンスリーグ九州第6節 熊本ユース 3-1 神村学園 嘉島町総合運動公園多目的競技場]

 ロアッソ熊本ユースからトップチームに2種登録されているMF小島圭巽(3年)が攻守で力を発揮した。

「相手が中盤2枚で、自分たち3枚で数的優位ができていたので、きょうは冷静にやればあそこは突破できると思いました」と小島。序盤から中盤中央を活用したビルドアップで主導権を握っていた熊本ユースは、前半18分に先制点を奪う。その後は相手のハイプレスの前に苦戦。それでも、小島は持ち味である相手を外す動きと1タッチパスでチームの頼りどころになっていた。

 この日、特に貢献度が高かったのは守備面だ。セカンドボールの予測や球際の強度に自信を持つ小島は、アプローチ速く相手に寄せて、ボール奪取。チーム全体として奪い返しのところを強調して戦った後半は、小島とMF田尻康晴(3年)の2シャドーがいずれもインターセプトからスルーパスを通すなど攻守の中心になっていた。 

 小島は4月19日、トップチームに2種登録された。だが、プリンスリーグ九州では気負いすぎて自分のプレーをすることができていなかったのだという。「前節くらいまでは気負いすぎていて、逆にチームのために良いプレーができなかったので、きょうはリラックスしてチームのためにプレーしようと思って、良いプレーが出来た」。

 コーチ陣やチームメートから「気負いすぎじゃないか」「硬いぞ」「面白くないぞ」と言われて反省。力まず、冷静に自分の良さを出そうとした結果がこの日の好プレーに繋がった。「みんなよりも速く予測して、準備して、そこに100パーセントでアタックしてボールを奪ってチームを楽にするという役割を担っている。そこはトップでもキャンプの時とかもできていた」という武器を今後はコンスタントに発揮し続ける。

 元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードのように守備でチームを助けて点も取れる選手になることが目標だ。そのために課題の得点を増加させること。そして、持ち味の判断の部分と守備力を存分に表現してユース、トップチームの力になる。

(取材・文 吉田太郎)
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