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[MOM2868]國學院久我山MF福井寿俊(3年)_攻守で東京制覇に貢献!ノルマは1試合50回以上のプレーと成功率85%以上

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國學院久我山高MF福井寿俊は攻守に渡る活躍で優勝に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.6 関東大会東京都予選決勝 國學院久我山高 5-1 東久留米総合高 赤羽スポーツの森公園競技場]

 チームの“黒子役”が主役級の活躍だ。國學院久我山高の1ボランチを務めるMF福井寿俊(3年)はボールを多く受けて攻撃をコントロールし、守備では的確に危険の芽を摘むプレーヤー。清水恭孝監督も「カズは1試合であれだけボールを回収していくれる。黒子に徹してくれている」と信頼するボランチは、関東大会東京都予選決勝でもセカンドボールを回収する部分で大いに力を発揮し、3得点に絡んだ。

 國學院久我山の選手たちにとっては入学後、初の東京タイトルがかかった試合。前半は動きの硬い選手が多かった。その中で「自分は1年から経験があったので、みんなを落ち着かせる立場として守備とかで走ったり、攻撃でテンポ作ったりしていたつもりです」という福井は普段通りのプレー。前半は0-1で折り返すことになったが、後半はゴールの起点となるパスを通してチームを逆転勝ちへ導いた。

 後半2分、福井は左中間から斜めにボールを運ぶと、その前方にいたMF大窟陽平(2年)へパス。これを大窟が1タッチで中央へ折り返し、FW山本航生(3年)の同点ゴールが生まれた。さらに福井は16分、PAへのループパスで勝ち越しゴールを演出。そして、4-1で迎えた試合終了間際には流れの中からゴール前に走り込んでダメ押しゴールを決めた。

 清水監督から求められているのは、1試合で50回以上プレーすること。そしてその成功率を85パーセント以上にすることだ。「久我山で中盤やる以上は50回以上ボールタッチしろと。中盤はミスをしないでどんどん絡んで、と言われています」。これまでのプレー回数は1試合40回ほどで、80パーセント前後の成功率。それでも高い印象だが、福井はこの数字をまだまだ上げたい考えだ。

 昨年までのシャドーから今年は1ボランチへ転向。守備面でも、攻撃面でも求められる役割をして東京王者を支えている。それでも本人は「ロストもあるし、パスミスも全然あるんで。守備も課題だらけ。自分はまだ、もっとやれると思っています。中盤は3枚でロスト全くしないし、縦パスとかどんどんつけて攻撃も守備も要になれるようにしていきたい」とよりレベルアップしすることを誓った。

 求められるノルマをクリアすることに加えて、自身の得点を増やすことも目標。個人、チームとしても成長を遂げて夏も東京制覇を果たす。

(取材・文 吉田太郎)

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