[MOM2870]中央学院DF藤本奎詩(3年)_左利きの右SB、ダブルタッチで決勝PK獲得
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.11 関東高校大会千葉県予選準決勝 中央学院高 1-0 暁星国際高 オリプリ]
中央学院高の決勝点となったPKは、左利きの右SBが個人技で獲得した。前半24分、中央学院は左クロスを逆サイドのMF加藤政哉(3年)が収め、後方の右SB藤本奎詩(3年)に落とす。これを足下で受けた藤本が咄嗟の判断でダブルタッチにチャレンジ。一瞬の動きでDFの脇を抜けようとした背番号7は、暁星国際高DFにファウルで止められ、PKを獲得した。
これをFW加瀬諒(3年)が左足で決めて決勝点。PAでアイディア、テクニックを発揮した藤本は「考えていた中で、いつも通りのプレーができた。仕事はできたかなと思います」と微笑んだ。
先輩たちの応援も背にこの日、「抜きに行ってやろうというのがありました」という藤本はタッチライン際で再三ドリブル突破にチャレンジ。狭いスペースを抜けてDFの前に出ていたSBは後半、右SHへポジションを上げると、右へ左へと動き回ってボールに絡み、相手DFのマークを外し続けていた。浜田寛之監督も「ヘディングも全部勝っていて、PAの中で遊びがあった」と評価。“中央学院らしさ”を表現し、勝利に貢献した。
右SBを務めている藤本だが、利き足は左。右サイドでのプレーはやり辛さがあるのではないかと思われたが、左足のインサイドでボールを運び、カットインからゴールを狙う藤本は右サイドでのプレーを歓迎する。特にカットインには自信を持っており、「カットインは誰にも取られないと思っている。(まだできていない)シュート決めるまでに、自主練とかして上手くなっていきたい」とさらなるレベルアップを誓っていた。
兵庫県の伊丹FCジュニアユース出身。伊丹FC、中央学院も取り入れているPNFCの繋がり、そして中央学院のサッカースタイルに憧れて“千葉のドリブル軍団”へ進学した。昨年も公式戦に絡んでいたが、仕掛けたいという思いが強すぎてチームのゆっくりなリズムを崩してしまい、出場機会を伸ばせず。だが、今年は落ち着く場面と仕掛ける場面を使い分け、自分の持ち味をよりタイミングよく発揮することができている。
中央学院の先輩たちが大学を経由してプロ入りを決めていることは刺激に。「自分も目指しているのはプロなので、そのラインを辿れるように、千葉でまず有名な選手になってからどんどん進歩していきたい」。SBだけでなく、ボランチ、SHも経験しているドリブラーがそのドリブル突破で知名度を上げる。
(取材・文 吉田太郎)
[5.11 関東高校大会千葉県予選準決勝 中央学院高 1-0 暁星国際高 オリプリ]
中央学院高の決勝点となったPKは、左利きの右SBが個人技で獲得した。前半24分、中央学院は左クロスを逆サイドのMF加藤政哉(3年)が収め、後方の右SB藤本奎詩(3年)に落とす。これを足下で受けた藤本が咄嗟の判断でダブルタッチにチャレンジ。一瞬の動きでDFの脇を抜けようとした背番号7は、暁星国際高DFにファウルで止められ、PKを獲得した。
これをFW加瀬諒(3年)が左足で決めて決勝点。PAでアイディア、テクニックを発揮した藤本は「考えていた中で、いつも通りのプレーができた。仕事はできたかなと思います」と微笑んだ。
先輩たちの応援も背にこの日、「抜きに行ってやろうというのがありました」という藤本はタッチライン際で再三ドリブル突破にチャレンジ。狭いスペースを抜けてDFの前に出ていたSBは後半、右SHへポジションを上げると、右へ左へと動き回ってボールに絡み、相手DFのマークを外し続けていた。浜田寛之監督も「ヘディングも全部勝っていて、PAの中で遊びがあった」と評価。“中央学院らしさ”を表現し、勝利に貢献した。
右SBを務めている藤本だが、利き足は左。右サイドでのプレーはやり辛さがあるのではないかと思われたが、左足のインサイドでボールを運び、カットインからゴールを狙う藤本は右サイドでのプレーを歓迎する。特にカットインには自信を持っており、「カットインは誰にも取られないと思っている。(まだできていない)シュート決めるまでに、自主練とかして上手くなっていきたい」とさらなるレベルアップを誓っていた。
兵庫県の伊丹FCジュニアユース出身。伊丹FC、中央学院も取り入れているPNFCの繋がり、そして中央学院のサッカースタイルに憧れて“千葉のドリブル軍団”へ進学した。昨年も公式戦に絡んでいたが、仕掛けたいという思いが強すぎてチームのゆっくりなリズムを崩してしまい、出場機会を伸ばせず。だが、今年は落ち着く場面と仕掛ける場面を使い分け、自分の持ち味をよりタイミングよく発揮することができている。
中央学院の先輩たちが大学を経由してプロ入りを決めていることは刺激に。「自分も目指しているのはプロなので、そのラインを辿れるように、千葉でまず有名な選手になってからどんどん進歩していきたい」。SBだけでなく、ボランチ、SHも経験しているドリブラーがそのドリブル突破で知名度を上げる。
(取材・文 吉田太郎)