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6月のU-17代表初招集から世界へ。大宮U18CB村上「ワールドカップまで生き残っていきたい」

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U-17ワールドカップ出場を狙う大宮アルディージャU18CB村上陽介主将

[7.6 高円宮杯プレミアリーグEAST第9節 大宮U-18 0-0 清水ユース NACK]

 大宮アルディージャU18の主将が、今秋に開催されるU-17ワールドカップへの切符を掴む――。大宮CB村上陽介主将(3年)はプレミアリーグEASTのV候補の一角である清水ユースと対戦したこの日、相手にボールを支配される展開の中で焦れずに隙の無い守備。守備ブロックの中に入ってきた選手、ボールを的確に封じて得点を許さなかった。

「自分のところに来たボールは潰すという部分、あと(連敗中だった)この2試合はDFラインの裏で合わされて決められるというシーンが2つくらいあったので、DFラインみんなでラインコントロールして、そこから前に出ていくという部分は意識していました」

 チームはこれまで集中力を欠く部分や不用意な失点があったというが、この日は多くの時間で相手にボールを握られながらも無失点。「自分たちはここ2試合で2敗という苦しい状態が続いていて、とにかく負けないことが一番だと思っていて、この一週間は守備の強度とか上げてきたつもりでした。自分たちが望んだゲームかといったらそうじゃなかったんですけれども、最低限の勝ち点1ということと、チームとしてのハードワークはできたと思います」と胸を張った。

 村上は昨年の国体少年男子の部で埼玉県選抜のチームリーダーの一人として戦い、日本一。02年の早生まれ選手として一つ結果を残したCBは、今年6月のU-17日本代表アルゼンチン遠征メンバーに初招集された。
 
 初の年代別日本代表選出だったが、普段大宮で取り組んでいるビルドアップや特長の一つである空中戦の強さでアピール。その一方で「(課題は)一回下がって前に出るとか、バイタルエリアに浮いたボールに不用意に出てしまってピンチを招いたこともありました」。村上は7月13日から国際ユースin新潟に出場するU-17日本代表メンバーに再選出。アルゼンチンでの経験から、状況判断など課題として取り組んできた部分での成長をメキシコやボスニアヘルツェゴビナ、新潟選抜相手に示す意気込みだ。

「自分はこのアルゼンチンが初招集で、チャンスをもらったというかそういう立場なので、チャレンジャーとして必ずここからワールドカップまで生き残っていきたいと思っています」と宣言。自身が代表招集されている期間にプレミアリーグEASTで鹿島ユースと戦う仲間たちにも期待を寄せる。

「今、出ている選手中心にリーダーシップをとってもらって、必ず勝ってもらいたい。これ以上のサッカーをしていかないといけないと思っているので、(自分は代表チームから再合流後)チームの力になっていきたい」。主将はU-17日本代表の活動で少しでもアピールすると同時に、多くのことを吸収して必ずチームに還元する。

(取材・文 吉田太郎)
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