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[Rookie League]勝つしか無い一戦で武南に3発勝利!市立船橋がA League残留

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CB小笠原広将ら中心にリードを許さなかった市立船橋高がA League残留を決めた

[9.7 Rookie League A最終節 市立船橋高 3-1 武南高 時之栖うさぎ島G]

 7日、「2019 Rookie League」A League最終節で市立船橋高(千葉)と武南高(埼玉)が対戦。市立船橋が3-1で勝ち、3勝6敗の7位でA League残留を決めた。一方、競り負けた武南は未勝利で10位に終わっている。

 プレミアリーグ勢の市立船橋が意地でA League残留を勝ち取った。例年、Aチームに絡む1年生が不在で戦うことの多い市立船橋だが、今年は前節まで降格圏内の9位と低迷。最終節は引き分けでも降格が決まる状況だったが、3ゴールで勝ち切った。

 それでも前半はミスもあり、最終節での初勝利に燃える武南に危ないシーンを作られた。クロスからフィニッシュにまで持ち込まれ、21分にはFW萩原康太とMF小倉真人のコンビでクロスバー直撃のシュートを打たれるシーンも。だが、最終ラインの中央で潰し役を担ったCB小笠原広将やCB針谷奎人を中心に守る市立船橋は、カウンターから独走した萩原を針谷の素晴らしいカバーリングで防ぐなど先に得点を許さない。

 相手を見ての配球をしていた武南SB小曽戸堅心は「立ち上がり上手く入れて攻撃でチャンスになるシーンも結構多かったんですけれども、自陣で回している時に簡単なミスとかで失点してしまった」と悔しがる。

 そして、市立船橋は攻守に渡ってボールに絡んでいたMF坪谷至祐らが後方からボールを繋ぎ、右SB平良碧規の攻め上がりなどを交えてゴールを目指すと、前半45分にFW鈴木健太のゴールで先制。後半10分にはFW山本大輝のゴールで加点する。さらに18分には、すでにプレミアリーグで3試合に出場している右SB平良のクロスを坪谷が頭で合わせて3-0とした。

 武南も35分に相手DFラインの背後へ抜け出したMF石津圭亮がGKをかわして1点を返す。だが、その後もFW松井達誠の突破などからチャンスを作った市立船橋が3-1で勝利した。

 市立船橋は勝つしか無い一戦で勝利。坪谷はリーグ戦を振り返り、「このリーグ全試合を通して自分たちのチームは負けも多く、9試合中6試合負けてしまったんですけれども、その多くの負けや少ない勝ちから学ぶことが多かったので良いリーグになったと思います」とコメントした。ともに苦しい戦いとなった市立船橋、武南だが、その中でも成長した選手たちが次はAチームでの活躍を目指す。


(取材・文 吉田太郎)

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