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[Rookie League]水戸商撃破!失点後も崩れなかった暁星が悲願の1勝

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今季初白星に笑顔の暁星高イレブン

[9.7 Rookie League B最終節 水戸商高 1-2 暁星高 時之栖裾野G]

 7日、「2019 Rookie League」B Leagueの最終節が行われ、暁星高(東京)が今季初勝利を挙げた。暁星は水戸商高(茨城)に2-1で競り勝ち、7位浮上。水戸商は8位でリーグ戦を終えている。

 悲願の1勝だ。暁星は近年、勝ち点ゼロでの最下位が続いていた。この日も宇野努コーチによると、プラン通りに進んだ試合ではなかったという。それでも、右SB名和樹が「気持ち入っていましたし、球際のところもみんなやるぞと言っていた」という暁星は、後半にボールを繋ぐ時間を増やすと、1点リードして迎えた試合終盤も集中力を切らすことなく戦い抜いて2-1で勝利。選手たちは会心の表情で白星を喜んでいた。

 暁星は前半2分、ショートカウンターから前線で複数の選手による崩し。FW稲津遼太郎のスルーから、MF黒島悠太のラストパスを受けたMF篠田啓太がGKをかわして先制点を奪う。

 前半に関しては相手のプレッシングも速く、思うようにボールを繋ぐことはできなかったという。38分にはPKを水戸商MF鈴木聖琉に決められて同点。水戸商はAチームでも先発出場の機会を得ているCB速水紀之やGK本田清良も出場し、走力のある右SB高村凌介の攻め上がりなどから勝ち越し点を目指す。

 だが、暁星は後半、やや相手の重心が重くなったこともあって、MF仁平太郎らが絡みながらボールを繋ぐ時間を増やす。そして、27分にFKから篠田がクロスボール。稲津がDF3人を引き付けると、ファーサイドでボールを受けた名和が決めて再び勝ち越した。

 終盤、暁星は相手の背後を取る形で稲津らが決定的なシュートを連発。水戸商はGK本田がファインセーブを繰り返し、縦に速い攻撃から同点を狙う。そして、鈴木が抜け出しかけるシーンもあったが、暁星は飛び出したGK筆宝史隆が阻止するなど、リードしたまま試合終了。暁星の名和は「1点取られても悲観せずに。そこで崩れることが多かったんですけれども、持ち直せたっていうのが、シーズン通して(チームとして)一個上に行けたんじゃないかなと思います」と胸を張った。

 対して、昨年はA Leagueで戦っていた水戸商は悔しいB League最下位に。高村は「自分たちのチームは守備には結構自信があって、守りきれているような試合もあるんですけれども、攻撃面では全然点を取ることができていなくて、そこが課題かなと思います」。暁星、水戸商の1年生たちは、90分ゲームのリーグ戦で得た成功体験や悔しさもエネルギーにして次の目標へチャレンジする。


(取材・文 吉田太郎)

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