beacon

[MOM3084]山形ユースFW狩野海晟(3年)_「自分のゴールでチームを勝たせる」思いが結実

このエントリーをはてなブックマークに追加

試合後のモンテディオ山形ユースはトップで勝利後お決まりのブルイズ。ゴールを決めたFW狩野海晟が前へ出て喜びのダンスを披露

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.13 プレミアPO1回戦 山形ユース 1-0 大分U-18 広域補助]

 プリンスリーグ東北得点王を獲得したFW庄司夢ノ介(3年)を受験のため欠く状態で、プレミアリーグプレーオフを迎えたモンテディオ山形ユース今井雅隆監督も「攻撃の方でセンターフォワードの選手が入れ替わり、バランスが壊れた」と庄司離脱の厳しさを語ったが、その窮地を救ったのが、FW狩野海晟(3年)だった。

「いつも(庄司)夢ノ介に頼っていた部分があったので、このプレーオフは自分がゴールを決めてチームを勝たせたいという気持ちが大きかったです」と強い気持ちで試合に臨んだ狩野。とはいえ、序盤は硬さが目立ち「自分がボールをおさめられなくて、それで時間が作れませんでした」と緊張してしまったことを悔やんだが、徐々に相手陣内へ仕掛けて行けるようになり、延長後半終了間際にゴールへの強い思いは結実した。

 山形は点を取ることだけでなく、チームとしての守備がFWに求められる。「相手はビルドアップが上手い中で、行き過ぎるとカモられてしまう(かわされてしまう)ので、その中でみんなで声を掛け合って、ハメに行くところをスピードを上げて、チーム全体で良い守備ができたと思います」と守備も怠らず、献身的にプレーした。

 勝利の後はトップチームでもおなじみのブルイズで、前に出てダンスを披露するなど明るいキャラクター。「次もボールを回される機会が多いでしょうが、チーム全体で今日のように我慢強く戦って、できれば1-0、自分が得点を決めて勝ちたいと思います」と、2回戦(対FC東京U-18)も自分が主役になるという強い決意を見せた。
 
(取材・文 小林健志)
●高円宮杯プレミアリーグ2019特集
●高円宮杯プリンスリーグ2019特集

TOP