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[MOM3095]前橋育英FW笠柳翼(1年)_ゴール前での駆け引きに自信。弱点克服の先に見据える来年の飛躍

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2ゴールを挙げたFW笠柳翼(1年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.28 横山杯決勝リーグ 埼玉栄2-5前橋育英 グリーン土合グラウンドB]

「まだ1年生だけど、新チームに変わるので、こういう大会でアピールできるように得点だったり、結果を求めてやっている」と語った前橋育英高のFW笠柳翼(1年)が、チームを勢いづける2ゴールで決勝リーグ初戦白星に導いた。

 笠原は先制されて迎えた前半27分に絶妙なループパスを前線へ送り、MF村田迅(2年)の同点弾を演出。さらに2-1の後半6分、DF岡本一真(1年)からパスを受けてPA右から鋭いシュートを突き刺してリードを広げると、1点差とされた3分後にも同じような位置からゴールネットを揺らし、5-2の逆転勝利に大きく貢献した。

 予選リーグの5試合中、4得点を記録していた背番号49は「身体能力やスピードはないですが、ゴール前での駆け引きでは誰にも負けないと思います。ゴール前でキックフェイントを使ったり、ドリブルで抜いたりすることが自分の持ち味」と自身のプレースタイルについて語る。中島和哉コーチも「突破もできますし、ボールを受けて嫌なところに入っていける選手。攻撃面に関しては2得点が物語っている」と高く評価している。

 しかし、「彼は1.5列目やサイドでプレーする選手で、守備ができないといけない」と中島コーチが語るように、高い位置からのプレスや戻って守備をする点では、まだまだ粗さも見られた。「コーチにいつも軽いと言われていますし、自分でも思っている部分。そこは改善していかないといけない。サッカーは守備からなので、もう少し強化していきたい」と、自分自身でも自覚しているようで改善に前向きだ。

 今後はトップチームに絡むだけでなく、スタメン奪取が目標。「来年は2年生だけど、新人戦を通り越して、インターハイでスタメンを取っていけるようにしたい。選手権には絶対に出て、活躍するくらいになっていたいと思っています」と力強く語る笠柳。弱点である守備を克服して、全国屈指の強豪校での活躍に意欲を燃やしている。

(取材・文 清水祐一、取材協力 スポーツマネジメント)
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