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[横山杯]「法政二高を全国に…」11針縫いながらも最後までチーム牽引。新主将MF三浦大が抱く野望

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法政二高の新キャプテンに就任したMF三浦大

[12.29 横山杯ファイナルゲーム 桐光学園高 0-0(PK5-4)法政二高 若松運動場]

 今大会中に法政二高(神奈川)の新キャプテンに就任することが決まったMF三浦大(2年)。5日間の横山杯の激戦を終え、「このチームを全国に」と大きな目標を掲げた。

 横山杯制覇をかけたファイナルゲーム(決勝戦)は、同じ神奈川県の名門・桐光学園高。高円宮杯JFA U-18サッカーリーグ神奈川K1でも互いにしのぎを削る、よく知れた相手だ。

 今大会初戦で相手と接触して右瞼を11針を縫った三浦は、3日目に復帰。サイドハーフやボランチだけでなく、この試合では後半から右サイドバックもこなしたユーティリティープレーヤーが視野の広さをいかしたロングパス、積極的にパスコースに顔を出して攻撃に絡むなど牽引。チームはスコアレスで突入したPK戦の末に準優勝に終わったが、収穫は多かったという。

 法政二は新チームが始動してから練習試合でも負けなしを継続して今大会入り。予選リーグでは初戦の習志野高戦で引き分けたものの、前橋育英高(群馬)や真岡高(栃木)などを下して、4勝1分で首位通過。決勝リーグでも駒澤大高(東京)、八千代高(千葉)、鹿島学園高(茨城)を相手に無失点を貫き、ファイナルゲームでも桐光学園に得点を許さなかった。

「大会に入る前は、失点が目立つほどではなかったが、4バックがバラバラのときがあった。この大会に入って4バックを統一し、やられないようにカバーを早くするとか、2列目のプレスバックを早くするとかチームの中で統一して戦ってきた。ハードワークの部分ではチームが成長した。自信になった」

 そう手応えを語る三浦は「法政二高は全国にまだ出れていないチーム。今日の試合も戦えていなかったわけじゃない。勝ち目はあったと思う」と振り返り、今後については「神奈川は激戦だけど、そこを勝っていかないと全国でも勝てるチームにならない。まず、K1で勝って関東大会、インハイと選手権で全国へ行けるように頑張りたい」と飛躍を誓う。

 個人としては「結果をまだ残していない。この大会もずっと試合には出ていたが、ゴールもなかった。前で使ってもらえているので期待に応えたい」とさらなる成長を見据え、「このチームを全国に。自分が引っ張って全国にいければ」と野心を抱く新主将。チームの先頭に立って成長を促し、法政二を激戦区・神奈川だけでなく、全国でも戦えるチームへと導いてみせる。

(取材・文 清水祐一、取材協力 スポーツマネジメント)
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