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青森山田の大型DFタビナス・ポール、G大阪の兄と同じSBでポテンシャル示す

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青森山田高の大型SBタビナス・ポール・ビスマルク

[1.27 東北高校新人選手権決勝 青森山田高 4-0 学法石川高 いわきFCフィールド]

 兄と同じSBのポジションでポテンシャルの高さを示している。青森山田高のDFタビナス・ポール・ビスマルク(2年)は登録186cm、75kgの大型右SB。抜群のスピードとしなやかさも持つタビナスは、サイドアタッカーとしてプレミアリーグなどで起用されていたが、昨シーズン後半から右SBを新天地としている。

 東北高校新人選手権決勝では右サイドから再三攻撃参加。スピードで一気に抜け出してクロスを連発していた。また、1-0の後半18分には「普通に点獲りたかったので」とボールを中へ持ち出してから強烈なミドルシュート。相手GKが弾いたボールはポストを叩き、スーパーゴールにこそならなかったものの、こぼれ球をMF仙石大弥(2年)が押し込んで2点目が生まれた。

 FCトリプレッタジュニアユース(東京)時代から注目され、高体連、Jクラブユースの争奪戦の末に青森山田へ進学。SHとしてもそのスピードで脅威になっていたが、本人は186cmの高さもより活かせるSB起用に前向きだ。

「SBは楽しいですよ。自分のスピードと高さを活かせるポジションだと思ったのでSBはやりたいです」。左右こそ違うものの、兄・DFタビナス・ジェファーソン(G大阪)もSBでプレー。その兄からもアドバイスを受けているという。

「カバーの位置だったり競り合いのタイミングやオーバーラップするタイミングを教えてもらいました」とタビナス。そして、「お兄ちゃんは左SBなんですけれども、いつか一緒にプレーしたいなと思っています」と微笑んだ。

 もちろん、改善しなければならない課題もある。「最後の質の精度。クロスの精度が伴わないと良い攻撃ができないのかなと思ったり、SHとの連係の中で崩すというのが課題です」。この日、守備ではスピードや強さで解決していた部分もあったが、より対応力も必要。今後に期待の大器はSHと併用される中でアピールを続けて、まずは青森山田にとって欠かせない存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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