beacon

横浜FMユース主将MF中村翼、“ゼロックス前座”で技あり2ゴール!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

キャプテンマークを巻いた横浜FMユースMF中村翼(2年)が2ゴールの活躍

[2.8 NEXT GENERATION MATCH 横浜FMユース 3-2 日本高校選抜 埼玉]

 横浜F・マリノスユースMF中村翼(2年)が2ゴールの活躍ぶりだ。前半32分、スルーパスで抜け出した中村は切り返して相手をかわし、左足シュート。これはGKに弾かれたが、こぼれ球に自ら反応し、左足シュートをゴール右隅に突き刺した。貴重な先制点を奪うと、後半7分にも技ありゴールを陥れた。

 左サイドからFW長島大(2年)がDFラインとGKの間にグラウンダーのクロスを入れると、ファーサイドの中村が右足ダイレクトで合わせ、冷静にGKの股下を抜いた。「信じて走った。タイミングをずらして、GKの股を抜くことを意識して決めることができた」という狙い通りの一撃。ジャンプ一番、ガッツポーズで歓喜を示した。

 トップ下の位置で先発すると、後半はサイドハーフ、ボランチとポジションを変えてプレー。筒井紀章監督は「しっかりとした技術と戦術眼をそれぞれのポジションで出せた。複数のポジションをこなすことで幅も広がると思うし、彼が目指しているプロサッカー選手に近づけるように一つの良さになると思う」と期待を寄せた。

 富士ゼロックススーパーカップを戦うトップチームの“前座試合”とあって、マリノスサポーターの大きな声援にも後押しされた。「Jユースクラブは高校サッカー選手権のような舞台もないので、いい経験になったと思います」。重圧をはねのけて埼スタのピッチで結果を残し、好スタートを切った。

 目標とする先輩は昨年度キャプテンを務めたMF吉尾虹樹(横浜FMユース→法政大)。「普段から意識高くチームを鼓舞していたし、試合でも結果を残していた。近づいていきたい」。キャプテンマークを巻いて躍動した17歳は「責任と自覚をしっかりと持ってこのチームを引っ張っていけたら」と決意をにじませた。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

TOP