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ボール保持するも無得点で準V。東京Vユースは特に中央からの崩しの質高めて春へ

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東京ヴェルディユースのMF廣野零二は右サイドからの突破で相手を苦しめた

[2.11 東京都CY U-17選手権決勝 東京Vユース 0-2 三菱養和SCユース 味フィ西]

 ボール保持の部分では勝者を大きく上回った東京ヴェルディユースだが、セットプレーから2失点。また、攻め続けながらも最後まで1点を奪うことができず、準優勝に終わった。

 特に後半は大半の時間帯でボールを支配し、三菱養和SCユースを揺さぶり続けた。そして、前半から目立つ動きを見せていたMF廣野零二(2年)の仕掛けなどを交えた崩し。再三クロス、ラストパスに持ち込み、37分には廣野のアーリークロスからFW江口逢寿(中3)が決定機を迎えるなど、惜しいシーンを作り出していた。

 それでも、中後雅喜監督は「相手が本当に嫌なところで受けることができていない」と指摘する。外からの崩しには成功していた東京Vだが、相手の分厚い中央を攻略することができなかった。

 中後監督が「プロの世界でも難しい」と表現する中央からの崩し。この日はMF根本鼓太郎(1年)が上手くボールを引き出してスルーパスに繋げるシーンもあったが、回数としては物足りない。だからこそ、テクニックと見る目、タイミングをより向上させること。そして、指揮官は「最後、どこで点を獲るのか。中央からもっと行けるように」と求めていた。

 今大会はCB冨樫輝(2年)と廣野が大会優秀選手に選出。決勝リーグのFC東京U-18戦では中学3年生のレフティーMF岩崎壮真が2得点を叩き出す活躍も見せた。4月のプリンスリーグ関東開幕へ向けて好材料もあったが、立ち上がりの弱さなど「まだまだ実力がない」(中後監督)という状況だ。

 まずは個人、チームとしてしっかりとレベルアップすること。そして、この日不在だったFW家坂葉光主将(2年)やU-18日本代表CB佐古真礼(2年)といった実力者を加えて強敵相手にも魅せて勝つ。

(取材・文 吉田太郎)

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