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選手権や代表で活躍して迎える2年目。青森山田MF松木玖生は結果を「自分に対して厳しく求めていきたい」

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青森山田高MF松木玖生は2年目も成長を止めない

 今年2月の「JENESYS2019 青少年サッカー交流大会」では、U-17日本代表の中心選手として優勝に貢献。同大会後、MF松木玖生(2年)は青森山田高での目標として、「今年の目標はもちろん3冠もそうなんですけれども、1試合1試合プレミアリーグでも勝てれば良いと思っています。代表で学べたことはチームのみんなにちょっとずつ浸透させていきたい」と語っていた。

 だが、「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020」は新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に遅れ、日本サッカー協会は今月19日にプレミアリーグの中止と2020年限定の合同リーグ開催プランを発表。昨年、プレミアリーグで1年生レギュラーとしてチームの勝利に貢献しながら、自身も大きく成長して全国高校選手権での大活躍に繋げた松木だが、今年は異なるシーズンを送ることになった。

「JENESYS2019 青少年サッカー交流大会」では、U-19東ティモール代表との決勝戦で先制ゴール。大会を通して攻守にハードワークする姿勢や決定機に絡むプレー、そして立ち振る舞いも含めてU-17日本代表のリーダー格の働きを見せた。青森山田ではプレミアリーグで“高校年代真の日本一”を体感し、選手権も4ゴールを決めて準優勝。同年代の選手たちよりも厳しい環境の中で揉まれてきた力を代表チームでも示した。

 新シーズンへ向けての油断はない。「やっぱり選手権で自分のミスで負けてしまったというのは反省点でもありますし、そういった面では本当に神経を尖らせてやっていかないといけないと思っています」。他の選手たち以上に意識高く成長を求めるレフティーは、1年目以上の覚悟を持って、2年目のシーズンを目指してきた。

「2年目で苦しむ選手もいるので、そういうところでは落ちずにトップトップでやっていきたいです。結果は、自分に対して厳しく求めていきたいと思っています。マークも厳しくなるかもしれないですけれども、そういうところでは自分の運動量とかで圧倒していきたいと思っています」

 昨年以上にマークが厳しくなることは間違いない。だが、代表チームで学んだものもチームに還元しながら、チーム、個人で対戦相手を上回っていく。「個人としては一瞬のプレーだったり、チームで勝つというところにこだわりを持ってやっていきたいと思っています」。今月20日、21日に行われた尚志高との練習試合で松木は2試合連続ゴールを決めた模様。青森山田は7月21日から令和2年度青森県高校夏季サッカー競技大会青森県大会に出場し、その後夏休み明けからはプリンスリーグ東北との合同リーグが予定されている。注目の2年生MFは、ここでもひたむきに相手を圧倒するようなプレーを続け、また成長を遂げて大舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
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