青森山田の186cmSBタビナス・ポール。「自分がやる」の意志を持って仕掛け、先制ゴール!
[7.26 青森県高校夏季競技大会決勝 青森山田高 4-0 八戸学院野辺地西高 青森山田高G]
「自分がやる」の意志を持って仕掛けた186cmの大型SBが、先制点を叩き出した。前半9分、青森山田高は左サイドからスピードに乗ったドリブルでボールを運んだSBタビナス・ポール・ビスマルクが、PAへ侵入。ラストパスを警戒した相手DFが自分に寄せてきていないことを確認したタビナスは、そのままゴール方向へドリブルを続けて右足を振り抜く。GKの脇を抜けたシュートは逆サイドのゴールネットへ決まり、先制点となった。
「自分、優先順位としては並行やマイナス(のパス)だったんですけれども、顔を上げた時にDFがいなかったので、『自分で打って終わろう』と思って、そうしたら入りました」。タビナスは元々アタッカー。時間とスペースがある状況で難なくゴールを陥れた。
圧倒的なスピードに加え、足元も柔らかい。昨年も出番を得ていたが、どこか遠慮や消極的な部分が見られて力を十分に発揮することはできなかった。それでも、3年生となり、責任感が変化。「一人一人が『自分がやる』という意志をもたないと機能しないチームなので、いつボールが来ても準備はできています」。その「自分がやる」という強い意志がゴールをもたらした。
この日は縦に速い展開となり、攻撃にかかわる回数はそこまで多くはなかったが、DFの間を割って入って前進したシーンがあったほか、後半30分には左サイドでの連係で抜け出して左足クロス。これをMF安斎颯馬(3年)へ合わせてアシストも記録した。
昨秋からSBへの取り組みを始め、新チームになってから本格的にSBとしてプレーするようになった。まだヘディングや左足キック、SBとしての動きも成長段階だが、186cmの高さやスピードはやはり魅力。本人は自分のスプリント力や高さを活かし、また課題を改善してG大阪所属の兄、DFタビナス・ジェファーソンように上のステージでプレー、活躍することを目指している。
そのためには、まず浦和内定CB藤原優大主将(3年)らタレント揃う青森山田で中心選手となること。「バックの人たちを盛り上げて優大ではなく、自分が中心という勢いでやっていく。このチームに中心になれればどこに行っても中心になれる。苦しい時に自分が攻撃、守備の打開策になれれば良い。(今年の目標は)選手権優勝もそうですし、プロ行きたいので。このままじゃダメなので、何でもできるSBになりたいです」。対外試合の回数が増えてきた中、「自分がやる」の意識を持ち続けてチームの勝利に貢献していくこと。そして、これからの半年で個人、チームの目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020
「自分がやる」の意志を持って仕掛けた186cmの大型SBが、先制点を叩き出した。前半9分、青森山田高は左サイドからスピードに乗ったドリブルでボールを運んだSBタビナス・ポール・ビスマルクが、PAへ侵入。ラストパスを警戒した相手DFが自分に寄せてきていないことを確認したタビナスは、そのままゴール方向へドリブルを続けて右足を振り抜く。GKの脇を抜けたシュートは逆サイドのゴールネットへ決まり、先制点となった。
「自分、優先順位としては並行やマイナス(のパス)だったんですけれども、顔を上げた時にDFがいなかったので、『自分で打って終わろう』と思って、そうしたら入りました」。タビナスは元々アタッカー。時間とスペースがある状況で難なくゴールを陥れた。
圧倒的なスピードに加え、足元も柔らかい。昨年も出番を得ていたが、どこか遠慮や消極的な部分が見られて力を十分に発揮することはできなかった。それでも、3年生となり、責任感が変化。「一人一人が『自分がやる』という意志をもたないと機能しないチームなので、いつボールが来ても準備はできています」。その「自分がやる」という強い意志がゴールをもたらした。
この日は縦に速い展開となり、攻撃にかかわる回数はそこまで多くはなかったが、DFの間を割って入って前進したシーンがあったほか、後半30分には左サイドでの連係で抜け出して左足クロス。これをMF安斎颯馬(3年)へ合わせてアシストも記録した。
昨秋からSBへの取り組みを始め、新チームになってから本格的にSBとしてプレーするようになった。まだヘディングや左足キック、SBとしての動きも成長段階だが、186cmの高さやスピードはやはり魅力。本人は自分のスプリント力や高さを活かし、また課題を改善してG大阪所属の兄、DFタビナス・ジェファーソンように上のステージでプレー、活躍することを目指している。
そのためには、まず浦和内定CB藤原優大主将(3年)らタレント揃う青森山田で中心選手となること。「バックの人たちを盛り上げて優大ではなく、自分が中心という勢いでやっていく。このチームに中心になれればどこに行っても中心になれる。苦しい時に自分が攻撃、守備の打開策になれれば良い。(今年の目標は)選手権優勝もそうですし、プロ行きたいので。このままじゃダメなので、何でもできるSBになりたいです」。対外試合の回数が増えてきた中、「自分がやる」の意識を持ち続けてチームの勝利に貢献していくこと。そして、これからの半年で個人、チームの目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020