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[MOM3174]青森山田MF安斎颯馬(3年)_攻守に貢献度大。“走る技巧派”がファインショットで決勝点

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青森山田高MF安斎颯馬は1ゴール1アシストの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.2 和倉ユース大会予選リーグ 青森山田高 2-1 履正社高 和倉多目的G(Aコート)]

 青森山田高は立ち上がりの連続得点で一気に試合の流れを傾けた。その立て役者となったのが、“走る技巧派”MF安斎颯馬(3年)だ。

 安斎は前半5分、左サイドからのFKを大型左SBタビナス・ポール(3年)の頭へピタリと合わせて先制アシスト。「あの位置のキックは得意な場所ですし、キックも自分の特長だと思っています。セットプレーは山田の武器なので、CKとか1本1本こだわって、自分のキックからゴールを目指して行ければ良い」というMFは、その狙い通りに先制点をもたらした。

 さらに6分、安斎はファインショットで追加点を挙げる。敵陣中央で1トップのFW名須川真光(2年)が空中戦。競り勝って前方にボールを落とすと、これに走り込んだ安斎がダイレクトで左足を振り抜く。

 常に意識しているという抜け出す動きから放たれた一撃が、GK頭上を超えてゴールへ。「立ち上がりだったので思い切って打ったら、良いコースに飛んでくれたので良かったです」というゴールで2-0とした。

 安斎はキック精度や攻撃アイディアも光る技巧派。加えて、攻守に渡っての運動量が光る。この日も攻撃、守備でスプリントを連発。「攻撃もそうですし、夏は結構みんなキツイと思うので、自分の前からの守備で助けてあげられる部分があると思います。試合時間が短くて、60分やれば休めるので、あとのことは考えずにチームのためにやろうかなと思っています」と微笑む。

 昨シーズンは主にボランチとしてプレー。前線の選手が守備で頑張ってくれることがどれだけ後方の選手を助けるかを理解している。毎試合、出し惜しみすることなく走り続けることによって体力も増加。技術力に加え、走力で相手に圧力をかけ続けている。

 個人としての目標はプロ入り。チームとしての目標は今回の和倉ユースも含めて各大会で優勝することだ。貢献度高い働きを見せている安斎が、両方の目標達成へ向けて今夏、走り続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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