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[和倉ユース]代役から主役へ! 青森山田の2年生W名須川真光が優勝導く2ゴール「結果を残せるストライカーになる」

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2ゴールを挙げた青森山田高FW名須川真光(2年)

[8.5 和倉ユース大会決勝 青森山田高5-0履正社高 城山陸上競技場]

 レギュラー定着へ強烈アピールだ。青森山田高のFW名須川真光(2年)は決勝の舞台でチーム唯一の2得点を挙げ、優勝に大きく貢献。「監督もナイスと言ってくれた」。代役として任されている1トップのポジション奪取に対し、さらに自信を深めている。

 青森山田の1トップは、これまでFW古澤ナベル慈宇(3年)が務めていた。しかし、総体代替大会決勝で負傷し、現在は離脱中。名須川は同試合の後半から最前線で起用され、そのまま今大会でもスタメン出場を続けている。

 大会序盤は思うようなプレーができなかったという名須川だが、「トーナメントに入ってから、いい感じに(ボールを)収めたり、シュートを決められたりできた」と本来の実力を発揮。準決勝の日大藤沢高戦(○3-0)では前半21分に左CKの流れから先制点を奪い、2-0で迎えた後半16分には冷静な落としでMF藤森颯太(2年)のダメ押し弾をアシストした。

 そして翌日に行われた履正社高との決勝でも好パフォーマンスを維持。1点リードの前半24分、藤森の縦パスをPA内で受けると、背負ったDFを華麗なターンで振り切り、右足で流し込んだ。

「周りも見えていて、空いているなと思いました。ターンしてからすぐにシュートというのを練習していたので、消極的にならずにそれができて良かったです」

 狙い通りの形から生まれた2戦連続ゴール。2-0の後半16分には左サイドのDFタビナス・ポール(3年)からのクロスをファーの藤森が折り返し、「ちゃんと準備していた」という名須川が膝で押し込んだ。

 当初はナベルの1トップを務めることに不安も感じていたという。それでも結果を出すことで、少しずつ自信に変えている。

「アピールはできました。監督もナイスと言ってくれて。たぶん高く評価してもらえていると思います」

 このまま代役という立場にとどまるつもりはない。「次は選手権があるので、選手権までにちゃんとスタメンを奪い切って、結果を残せるようなストライカーになりたいです」。充実の夏を過ごし、上り調子で冬へ向かって突き進む。

(取材・文 阿部哲也)
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