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[和倉ユース]3位・日大藤沢の中盤の柱、MF斉藤夏は先輩MFのような努力、プレー求める

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日大藤沢高の中盤の柱、MF斉藤夏

[8.5 和倉ユース大会3位決定戦 日大藤沢高3-1山口U-18 城山陸上競技場]

 日大藤沢高の中盤の柱、MF斉藤夏(3年)は先輩MF植村洋斗(現早稲田大1年)を目標の選手に掲げる。

 昨年度、日大藤沢は選手権神奈川県予選決勝でインターハイ日本一の桐光学園高を破り、全国16強。そのチームの3ボランチの左を植村、右を斉藤がそれぞれ務めていた。植村は1年時にレギュラーとしてインターハイ全国準優勝を経験。昨年はJ1クラブの練習参加も経験した関東屈指のテクニシャンで、日大藤沢の選手権出場の原動力になった。

 斉藤は「(植村は)目標としている選手なので。プレースタイルは違うんですけれども、高いレベルでやっていけるのはああいう選手だと思うので、自分もなっていかないといけない」と意気込んでいる。

「日頃から努力を植村君はしていた。自分はそれがまだ足りないと思っているので、増やしていかないといけない」と宣言。大学進学後にプロ、そして日本代表という目標を持つ斉藤は高校時代の植村に追いつき、追い越すことを目指している。

 今回の和倉ユース大会は3位。斉藤は予選リーグの矢板中央高戦と準々決勝の旭川実高戦でゴールを決めたが、青森山田高との準決勝では力を発揮することができなかった。

 山口U-18との3位決定戦では積極的に攻撃に絡んで、特長のパスを振り分けて快勝に貢献したが、自身は不満の無得点。「3列目からの飛び出しとかこのチームは止まっていることが多いので、自分がCBの背後に飛び出していけばチャンスも増えると思いますし、ロングシュートとかでもキックには自信がるのでどんどん狙っていかなければいけない」とより得点を狙って行くことを誓っていた。

 チームリーダーの一人として日大藤沢に高い意識を求めている。だが、練習、試合でももっとチームをまとめて、引っ張っていかなければならない。「去年は植村君という凄い人がいて、植村君がチームをまとめてボールを展開したりしていたので、今年は自分がもっとボールにかかわったりして、チームに流れをつくっていくことを意識していますし、このチームは失点をすると落ちてしまうので、声で持ち上げていかなければいけない」。

 準決勝の青森山田高戦は相手の縦に速い攻撃に合わせる形となり、グラウンダーで勝負することができなかった。だが、落ち着いてボールを繋いだ際などはチャンスを作れていたと実感している。だからこそ、自分がより冷静に状況を把握し、その技術でチームを落ち着かせること。ミドルシュートやパスで違いを生み出すMFは、植村から学んだ部分を表現し、日大藤沢を全国トップレベルとの戦いでも勝ち切るチームにする。

(取材・文 吉田太郎)
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