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[MOM3187]帝京長岡MF廣井蘭人(1年)_左足駆使して1G1A。ボール保持は「譲れないところです」

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帝京長岡高MF廣井蘭人は攻撃センスの高さを発揮して勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.10 RYUKEI CUP U-16 帝京長岡高 3-1 昌平高 RKUフットボールフィールドB]

 MF小塚和季(現大分)やMF谷内田哲平(現京都)ら名手を輩出してきた長岡JY FCから帝京長岡高(ともに新潟)へのルート。帝京長岡は昌平高戦で長岡JY FC出身のレフティーMF廣井蘭人(1年)が魅せた。

 後半、「味方が良い位置で奪って自分に横パスをくれて、シュートを打とうと決めていたので。良いシュートだったと思います」という左足ミドルをゴールへ突き刺して勝ち越し弾。さらにスルーパスでFW中條歩のダメ押しゴールをアシストした。

 昌平に押し込まれる時間帯も多かったが、廣井は苦しい時間帯でも守備で奮闘し、奪ったボールを失わない部分で力を発揮していた印象だ。自陣から巧みにスペースへ持ち出して攻撃の起点に。そして、タッチライン際の狭いスペースを抜くアウトサイドキックや1タッチパス含め、左足の多彩なキックでチャンスや攻撃する時間を生み出していた。

 ボールを奪われないこと。「それは日々トレーニングしているので、譲れないところです」と廣井は言い切る。西田勝彦ヘッドコーチからの要求は高く、まだまだレベルアップ中。そして、崩しのパスや狭いスペースを通すパス、そして昌平を沈めたミドル弾にも自信を持つ廣井は、相手にとって嫌な選手、チームから頼られる選手になることを目指している。

「上手いけれど戦えるような、そういう強い選手になりたい。相手からしたら『コイツに渡したらヤバい』と思われる選手になりたいし、味方からも苦しい時に『コイツにつけておけば安心』みたいな頼りがいのある選手になりたい」。

 昨年度の選手権でも活躍した先輩レフティー・田中克幸(現明治大)やフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンのような選手へ。帝京長岡次世代を支えるレフティーがまずは日頃の練習、試合で上手さと戦い抜く強さを磨き上げる

(取材・文 吉田太郎)

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