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[RYUKEI CUP U-18]闘争心と安定感の尚志DF五十嵐はチームの“甘さ“を反省。「自分たちから言っていかないと」

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尚志高DF五十嵐聖己は自分たちの甘さを排除し、日本一に相応しいチームへ変える

[8.17 RYUKEI CUP U-18 流通経済大柏高2-1尚志高 RKUフットボールフィールドA]

「RYUKEI CUP U-18」初日、昨年度インターハイ3位の尚志高(福島)は流通経済大柏高(千葉)との第1試合を1-2で逆転負け。続く明秀日立高(茨城)戦も0-2で敗れた。2試合終了後、ベンチ前では仲村浩二監督から「一生懸命やったのかよ!」という厳しい声も。攻撃参加した後の戻りが明らかに遅いなど、緩い雰囲気、プレーがあったことを指摘されていた。

 DF五十嵐聖己(3年)は「ああいうのを監督から言われるんじゃなくて、自分たちから言っていかないと。人間性とか、プレーに対する姿勢とか、選手同士で許しちゃって、甘いところがあったりしたら全国制覇することはできない」と引き締めていた。

 五十嵐は仲村監督が「努力する子。コンスタントにプレーする」と信頼するサイドプレーヤーだ。特別なスピードがある訳ではないが、その中で状況判断しながら最適なプレーを選択。闘争心の強さも併せ持つDFは相手の攻撃に食らいつき、タイミング良く攻め上がって決定的な仕事もしてのける。この日も明秀日立の俊足アタッカーを上手く封じるなど指揮官が評価する動きを見せていた。

「自分はあんまり上手くないので、負けない気持ちとか、諦めない気持ち、闘争心とかでチームを引っ張って、『オレがいたら勝てる』みたいに周りから言われる選手になっていきたいです」と五十嵐。その五十嵐やチームリーダーのDF鷹取聖(3年)、DF渡邉光陽(3年)、MF菅野稜斗(3年)の責任感の強さや気迫、安定したプレーはチームの支えになっている。

 関東1部の強豪大学から評価を得ている五十嵐だが、将来よりも目の前の選手権に懸ける気持ちが強い。「高校3年間、選手権のために全てやってきたので、この2年半を無駄にせず、残り半年を全力でやって全国制覇できるようにやっていきたい。一人ひとりの意識が甘いので、自分がもっとしっかりとして引っ張っていきたい」と宣言。この日は山形内定、特別指定されているFW阿部要門(3年)やU-17日本代表DFチェイス・アンリ(2年)と言った主力組が不在だったが、自分たちから甘さを消して、尚志を日本一に相応しいチームへ変える。

(取材・文 吉田太郎)
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