beacon

青森山田随一の身体能力。大型左SBタビナス・ポールはより守備を安定させ、「突破やクロスで違いを」

このエントリーをはてなブックマークに追加

圧倒的なスピードで前進する青森山田高SBタビナス・ポール

[8.30 スーパープリンスリーグ東北第1節 青森山田高 13-1 秋田U-18 青森山田高G] 

 注目の大型左SB、青森山田高DFタビナス・ポール・ビスマルク(3年)は、前半40分に左サイドの崩しから絶妙なラストパスでMF安斎颯馬(3年)のゴールをアシストした。また、抜群のスピードを活かして自陣深い位置から一人で敵陣まで持ち上がるシーンがあったほか、スペースへ持ち出してからのクロスも披露。だが、スーパープリンスリーグ東北初戦の結果は満足していなかった。

 8月上旬の和倉ユース大会では予選リーグの履正社高戦で先制ヘッドを叩き込むなど、セットプレーで脅威になっていた。だが、この日はCB秋元琉星(3年)とCB藤原優大主将(3年)がCKからゴールを決める中でシュートゼロ。「自分としてはCKから取りたい。今回、自分が取りたかった」と悔しがっていた。

 また、この日は右SB内田陽介(3年)がクロスやPAへの斜めのパスで3ゴールを演出しただけに「悔しいっすね、毎回、(ゴールが生まれるのが)右からなんですけれども……」。対抗心を燃やしていた。

 身体能力は、タレント揃う青森山田でも一番という自負がある。昨秋計測した際の50m走のタイムは5秒9だ。「今、もっと速いです。自分でも速くなったと思います」。加えて186cmの長身に加え、跳躍力にも自信を持っている。今年、SHからSBへ本格的に転向。爆発的なスピードを発揮できるようになった。

 まだ守備面での課題があり、攻撃面でも「プロ行く人って波がないじゃないですか。自分は波がある方だと思う」と分析。目標のプロ入りを果たすためには、突破したあとに失わないことやクロスの精度をより高めることが必要だと考えている。

「次からは絶対に(絶対に)ゼロで行って、自分の良さが出ている試合はだいたい点が取れていると思うので、まずは守備からやって攻撃にかかわることを忘れないこと。そして、自分の突破やクロスで違いを見せていかないといけない」と誓った。兄・DFタビナス・ジェファーソン(現G大阪)に続くプロ入りへ。この秋、冬にアピールを続ける。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●高円宮杯プレミア&プリンスリーグ2020特集ページ
●【特設】高校選手権2020

TOP