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J内定4選手擁する昌平で存在感放つ1年生MF荒井悠汰、「点決めて活躍しないと、自分が出ている意味はない」

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昌平高注目の1年生レフティー、MF荒井悠汰

[10.4 プリンスリーグ関東第5節 前橋育英高 2-3 昌平高 前橋育英高高崎G]

 J内定4選手を擁する昌平高で1年生MFが存在感を放っている。MF荒井悠汰(1年)はこの日、トップ下の位置で先発。「ボール持った時にドリブルで運べるところやスルーパスをたまに出せるので。フィジカルでは3年生にも負けたくないですし、そういうところでは意識しています」という荒井は、強豪・前橋育英高との一戦で持ち味を発揮していた。

 前半10分の先制点は荒井がニアへ合わせた左足CKが起点。13分の2点目も荒井が中盤で持ち上がり、サイドへ展開したところから生まれた。その後も敵陣でのボールキープや奪い返し、スルーパス、抜け出しからのシュートなど多彩な動き。特に後半はテクニックと身体の強さを活かしたボールキープでポイントになり続けるなど、堂々のプレーを見せていた。

「今日は芝でボールが跳ねるので、まず身体をぶつけないと相手に負けてしまう。受ける前に相手を見て、身体をぶつけて、まずはボールをしっかりと収めることを意識して試合に臨みました」。状況に応じてプレーできるところも良さだ。

 藤島崇之監督は「この中でもやれる」と信頼。系列のFC LAVIDA時代から昌平のトップチームの練習に参加するなど期待されてきたMFは、「成長できていますし、ここにいれることが幸せです」と微笑む。昌平で切り替えの速さを磨いているほか、先輩たちから貪欲に吸収しようとしている。

「まだ自分は課題があって、体力だったり、最後フィニッシュを打つっていうところも課題だと思いますし、今年(の3年生)は上手い選手ばかりなので、本当に卒業する前に上手いところを見習って自分も成長できれば良いなって思います」

 Jクラブへ内定しているMF須藤直輝主将(3年、鹿島内定)、MF柴圭汰(3年、福島内定)、MF小川優介(3年、鹿島内定)、FW小見洋太(3年、新潟内定)は憧れの存在。「昌平の須藤くん、優介くん、柴くん、小見くんは自分の目標です。『コイツにボール行ったら怖い』と思わせるプレーとか、両利き蹴れるとか、怖い選手になりたいですね」と目標とする姿を掲げた。

 この後は初の選手権予選が始まる。1年生だから、という甘えは全く無い。自分が活躍して目標の全国制覇に貢献するつもりでいる。「学年関係なくやっていきたい。やっぱ(前回大会で当時1年生の篠田)大輝君も点を決めているし、自分も点決めて活躍しないと、自分が出ている意味はない。もっと点を決めて、勝たせる人になりたいです」。昨年、先輩のFW篠田大輝(現2年)や青森山田高MF松木玖生(現2年)といった1年生が活躍した選手権で今年は自分が輝く。

(取材・文 吉田太郎)
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