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“J内定選手対決”で東海大高輪台の松本内定FW横山が先制ヘッド

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東海大高輪台高FW横山歩夢が縦突破を図る

[12.6 東京都2部リーグ第9節 東海大高輪台高 2-2 修徳高 東海大高輪台総合G]

 来季からの松本山雅FC入りが内定している東海大高輪台高FW横山歩夢(3年)が、“J内定選手対決”でゴールを決めた。前半18分、最終ラインのCB岡田知也主将(3年)が右サイド後方から対角のロングフィード。これに反応した横山は、GKの頭上を抜く技ありのヘディングシュートでゴールネットを揺らした。

「CBの岡田が持った時に対角蹴るなと予想していて、CBとSBの間に上手く入って。その前にループシュートがあったんですけれども、GKが結構出てくる印象があった。GKの位置を確認して前に出てきたので、上を通すという形で決めました」

 ゴール直前に放った1タッチの右足ループシュートは惜しくも枠を外れたが、“得意ではない”というヘディングシュートでスコアを動かした。この日は幾度もドリブル突破にチャレンジ。狭い局面を打開するシーンもあったが、DF1人をかわした後に2人目を抜きに行って奪われる場面も増えてしまった。

 また抜群のスピードとキック力を特長とする横山はミドルレンジからパワーショットを撃ち込んでいたが、本人はもっと周囲を活用すべきだったことを反省。この日対戦した修徳高には千葉内定FWブワニカ啓太(3年)、徳島内定MF大森博(3年)という2人のJクラブ内定選手がいた。特別な対抗心を燃やしていた訳ではないものの、「勝ってやろうという意識でいました」。試合は2-0から追いつかれてドロー。横山自身、やや空回りした部分もあっただけに次のリーグ最終戦は改善して、チームの勝利に貢献する。

 11月13日に来季からの松本山雅FC加入内定が発表された。反響は大きかったようだ。「(連絡が)結構来ましたね。中学校の人や(出身の)トッカーノの人や高輪で一緒にやっている人たちから『おめでとう』と。少しずつ実感してきました」。東海大高輪台サッカー部からは初のJリーガー。選手として、人間として成長させてもらった母校に恩返しするためにもプロで活躍する。

 松本は年明けすぐに始動する予定。横山は「開幕出たいという気持ちがあるので、キャンプでどんどんアピールしていかないといけないと思う。自分の得意なところをどんどんアピールしていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 吉田太郎)
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