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[MOM3327]東福岡DF山下裕太郎(1年)_CB転向3か月のストッパーが速さと強さで完封勝利

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東福岡高の180cmCB山下裕太郎が完封勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.21 ミズノチャンピオンシップU-16 3位決定戦 東山高 0-1 東福岡高 時之栖うさぎ島G]

 FWからCBへ転向してからまだ3か月という180cmCB山下裕太郎(東福岡高1年=北九州U-15出身)が、強さとスピードで関西王者・東山高の攻撃を封じ込んだ。特に後半、東山は東福岡の高いDFラインの背後を狙った攻撃を継続。だが、50m走5秒台という俊足CB山下がカバーしてピンチを未然に防いでいた。

 本人も「自分の特長であるスピードやフィジカルで裏のスペースをケアできたかなと思います。(コーチの)平岡先生から『マークについてしっかりと潰すように』言われていたので、そういうところができたので良かった。こういう大事な試合でスタメン取れてゼロで抑えられたのは良かったと思います」と納得の表情。経験値はまだまだ浅いが、能力が高く、これからが楽しみな存在だ。

 北九州U-15時代はスーパーサブ的な存在のFWだったという。平岡道浩コーチはFWで出番を掴みきれていなかった山下を「身体能力はスーパーです。スピードとパワー、ガタイもある。1対1の強さを何とかモノにできれば」という理由でCBへコンバート。今大会の予選リーグでチャンスを掴んだ山下は、「1対1とか頑張っていた」(平岡コーチ)という評価を得る活躍で3位に貢献した。

 山下は「フィジカルとかでしっかりカバーできている分、最近始めたばかりなのでビルドアップとか課題だと思っています。目標は大きく、(評価を勝ち取って)海外に行きたい。ファン・ダイクみたいな圧倒的なCBに」。この日は試合終了の笛を勘違いして周囲を笑顔に。一方で平岡コーチが「地道にやれる子なので」というDFは一つ一つ学んで成長し、対戦相手を圧倒するようなCBになる。

(取材・文 吉田太郎)
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