beacon

[横山杯]帝京の1年生左SB入江、課題が「はっきり見えた」U-16代表候補合宿経て飛躍へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

帝京高のU-16日本代表候補左SB入江羚介

 初の代表候補合宿で得た経験を飛躍に繋げる。帝京高(東京)の左SB入江羚介(1年)は、昨年12月にU-16日本代表候補合宿初参加。名門・帝京で1年生レギュラーを務めるDFは、パスや攻撃参加の部分などで強みを発揮していた。

 ただし、できた部分への満足感よりも、本人にとっては課題を得られたことの方が大きかったようだ。「チームで考えていなかったようなことまで考えるようになった」。代表常連組はコーチングスタッフに何も言われなくても、自分で考えてそれぞれのメニューを実行。それに対して入江は「(考える部分が)全然足りていない」と感じたという。また身体の厚みなどフィジカル面でも差を感じる合宿となった。

 この経験が注目レフティーの意識を高めている。「自分の足りないところがはっきりと見えた合宿で、通用したところは通用したんですけれども、課題がはっきり見えて、自分は次呼ばれるために何頑張れば良いのかはっきり見えたので、凄く良い経験になりました」。U-17ワールドカップの中止は残念だったが、気持ちを切らさずに同世代の代表常連組との差を詰め、逆転することを目指していく。

 新チームとなって迎えた12月の「全国ユース招待サッカー大会〜YOKOYAMA MEMORIAL CUP〜」では、素晴らしい軌道の左足キックや、ビルドアップの上手さなどを披露。上級生との戦いでも目立つ部分が増えて来ている。

 一方でチームは市立船橋高(千葉)との名門対決で逆転負け。新チーム発足後、静岡学園高(静岡)との練習試合など含めて全て勝ち続けてきたというが、試合終盤の連続失点によって連勝がストップした。

 入江は「選手権もセットプレーで負けたり、最後の最後に力を出せないところが課題かなと思います」と反省。春へ向けて、個人として、チームとして課題を改善していく構えだ。2年後ではなく、この1年間で結果を残すことが目標。「(去年からの経験者が多く)力はあると思う。通用すると思うのでそういうところで勝ちにこだわって挑んでいきたいと思っています」。この冬の経験を活かし、入江自身、帝京にとっても飛躍の一年にする。

(取材・文 吉田太郎 取材協力 スポーツマネジメント)
▼関連リンク
●【特設】全国ユース招待サッカー大会〜YOKOYAMA MEMORIAL CUP〜

TOP