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[関東Rookie League]宮川技ありゴールも流経大柏は連敗スタート。逆境乗り越えて全国へ

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流通経済大柏高MF宮川恋は同点ゴールを決めた

[4.25 関東 Rookie League Aリーグ第2節 流通経済大柏高 1-2 桐光学園高 時之栖うさぎ島1]

 昨年2位でV奪還を狙う流通経済大柏高(千葉)は連敗スタートとなった。この日はプレミアリーグEASTでベンチ入りしたMF中田旭を欠いていたものの、同登録メンバーのCB塩川桜道とMFオラツンジ・アダムが先発出場。0-1の後半4分には、スピードと両足のシュートを特長とするMF宮川恋(浦安市立日の出中出身)が同点ゴールを奪った。

 オラツンジのパワフルなドリブルからボールを受けた宮川は、「苦しい時間帯だったんですけれども、良い形でボールが来たので右に持ち替えてカーブシュートで決めることができたので良かった」というコントロールショットでゴールネットを揺らした。

 チームを勢いづけるには十分のファインゴールだったが、一気に相手を飲み込むことができず、逆にセットプレーから失点して1-2。指揮を執った森山圭司コーチは「悪くない時間に取られると崩れてしまう。桐光の子たちの方が悪くなった時に崩れなかったと思います」。劣勢やアクシデントを乗り越えるような“逆境力”をこれから磨いていかなければならない。

 18日のプレミアリーグEAST・清水ユース戦で流経大柏のAチームは1-2で敗戦。PKを止めながら蹴り直しのシュートを決められ、紙一重のタイミングのオフサイドでゴールが認められないというシーンもあったが、それらを受け止めて必死に跳ね返そうとしていた。

 この日、1年生たちの中でもMF小室怜雄奈ら味方に要求したり、跳ね返そうとする姿勢を見せていた選手がいたものの、森山コーチは「(もっと)責任と自覚が出てこないと」と指摘。宮川は「先輩たちは点を決められても前からガンガンプレスに行って、絶対に勝つという気持ちが自分たちより強かったと思うので、身近にいる先輩たちを真似して、次回以降はメンタルでも勝っていきたい」と先輩たちのような逞しさを身につけることを誓っていた。

 昨年の開幕2試合はいずれもドロー。そこから6勝1敗と立て直して全国プレーオフ圏内の2位に食い込んでいる。宮川は「ここから全勝してまだ全国の可能性もあると思うので、そこを狙っていきたいです」。悔しい連敗スタートを必ず今後の糧に。逆境を乗り越える力を示し、勝ち続けて2位以内に食い込む。

(取材・文 吉田太郎)
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