beacon

[和倉ユース大会]清水桜が丘は青森山田、大津相手に健闘するなど4位。貴重な経験を選手権で活かす

このエントリーをはてなブックマークに追加

前半5分、清水桜が丘高はMF落合文主将が右足で先制ゴール

[7.31 和倉ユース大会3位決定戦 清水桜が丘高 1-2 大津高 七尾市城山陸上競技場]

 静岡の強豪、清水桜が丘高は40チームが参加した和倉ユース大会で堂々の4位。準々決勝で帝京長岡高(新潟)を突破したチームは準決勝でプレミアリーグEAST首位の青森山田高(青森)に食い下がり、3位決定戦でもプレミアリーグWEST3位の大津高(熊本)から先制点を奪うなど健闘した。

 前半5分、右サイドから1タッチプレーを交えた鮮やかな崩し。最後はFW大瀧秀一(3年)の1タッチの落としに「ゴール前の中は自分も得意としているので、狙っていた」というMF落合文主将(3年=エスパルスSS静岡出身)が反応し、右足シュートをゴールへ叩き込んだ。

 落合は大津との対戦について、「一言で言うと巧い。ボールコントロールも、パススピードも普段経験できないので良い経験になった」と振り返る。多くの時間帯でボールを保持されて逆転負け。豊富な運動量が特長の落合もこの日は足が止まりかけ、GK瀬崎一翔(3年)から「オマエ止まったら終わるぞ!」と鼓舞されていたが、気持ちを奮い立たせ、最後まで全員で戦い抜いた。

 前日の青森山田戦でも彼らは良くチャレンジしていた。片瀬晴城監督も指摘していたように、相手の強烈プレスを落ち着いて剥がした際はアタック。落合は「山田は身体が強い分、身体当ててくるのは分かっていたので、先にボールに触ったり、自分小さいので潜り込んでボールを自分から保持するのはできたかなと思います」。チームとして、空中戦でタイミング良く競り合うことやセカンドボールの回収の部分も表現するなど、敗戦の中でできたこともあったと実感している。

 新型コロナウイルス感染予防のため、公立校の清水桜が丘はこの後、活動が練習のみになる見通し。名門・清水商高の伝統を受け継ぐ強豪校にとって、厳しい状況だ。それでも、落合が「選手権に向かってしっかりやっていきたい」と語ったように、和倉ユース大会での経験を踏まえて意識高く一日一日の練習に取り組み、選手権で静岡予選を突破する。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校総体2021

TOP