[11.26 Jヴィレッジドリームカップ U-17日本高校選抜 3-0 横浜FCユース Jヴィレッジ]

　高校王者のサイドアタッカーを参考に磨いてきた武器を存分に発揮している。U-17日本高校選抜のMF阪田澪哉(東山高2年=宇治FC Jrユース出身)はJヴィレッジドリームカップ初戦(対U-16福島県選抜)で前半の45分間出場し、抜群の突破力を披露。右サイドで止まらない存在になっていたが、横浜FCユースとの第2戦でも1ゴール1アシストの活躍をしてのけた。

　この日、右サイドから鋭くゴールへ向かう動きなどを見せていた阪田は後半3分、FW小林俊瑛(大津高2年)のシュートのこぼれ球をPAで拾う。そして「落ち着いてGK剥がしてシュートできたかなと思います」と左足シュートをゴールへ流し込んだ。

　その後も右サイドからの崩しでチャンスに絡むと、22分には小林とのコンビネーションで右サイドを抜け出してマイナスのパス。「『マイナス!』という声も聞こえていたので落ち着いてマイナスに蹴れたので良かったです」。これを受けたMF大迫塁(神村学園高2年)が右足で決めて3-0とした。

　2試合通して存在感ある動き。本人も自分のプレーを出せていることを喜ぶ。この活躍は8強入りしたインターハイ後に取り組んできた成果だ。「自分、インターハイの時は正直、サイド1対1になっても仕掛けるのがあまり少なくて、FWを見て、FWにパスしてワンツーを狙っていることが多くて。でも、自分で仕掛けるというのも出していかないと上に行けないと思って自分で練習して、常に1対1で相手を剥がすというのは意識しています」。参考にしているのはインターハイ優勝校・青森山田のサイドアタッカーだ。

「シザースの練習を結構しています。青森山田の藤森颯太選手(U-18日本代表候補)がめちゃくちゃ上手くて、サイドで仕掛けるのが。インターハイとかでも仕掛けて、抜いて、クロスして、ゴールしてというのが多くて良いなと思って練習していました」。インターハイではその藤森にアシストを許すなど青森山田高に2-5で敗戦。阪田は後半開始からの出場で1ゴール1アシストを記録したが、次は必ず青森山田に勝つという思いがある。

「ベスト8で山田に負けて圧倒的な差を感じて、今回選手権でも(互いに勝ち上がれば準々決勝で)当たるので、絶対に倒していきたいというのがあります」。本人は最後まで走り切る体力や細かなミスが出ていること、またクロスの質を反省。残り1試合のU-17日本高校選抜でさらに自信をつけてチームに戻り、選手権で大暴れする。

(取材・文　吉田太郎)

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