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U-17日本高校選抜は逆転V懸けてU-16日本代表候補と最終戦。評価高めるMF真田蓮司は「大事な場面で活躍できるか」

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27日、U-17日本代表候補は軽めのメニュー。MF真田蓮司(東山高2年)は「大事な場面で活躍できるか」にこだわる

 Jヴィレッジで合宿中のU-17日本高校選抜は27日午後、連戦の疲労を考慮して軽めのメニュー。選手たちはその後、各選手がロングキックやドリブルをしたり、バー当てをするなど翌日のJヴィレッジドリームカップ最終戦・U-16日本代表候補戦ヘ向けてリラックスした表情で調整を終えた。

 U-17日本高校選抜のここまでの2試合を代表関係者やスカウト陣が視察。評価する声が聞こえていた一人が、東山高(京都)MF真田蓮司(2年=セレッソ大阪U-15出身)だ。

 前から守備に行く形のチームの中で奪う回数を増加。まだ奪い切れない部分もあるが、本人はこの合宿で成長した部分だと実感している。攻撃面でもMF大迫塁(神村学園高2年)とともに余裕を持って1タッチやキープを交えてボールを動かしていた印象だ。

 ただし、真田は「攻撃のところは大迫塁が凄くて自分はまだまだ負けているかなと感じる部分があります。テクニックの部分や判断一つにしても違うのでもっとそれを真似していかないといけない」と満足していない。そして、「(結果を出せていないが)もっと攻撃の部分でゴールするとか、アシストするとかもっと目立ちたいと言うか、(自分は)まだまだできるという感じです」と力を込めた。

 すでにJ1クラブへの練習参加も経験。「練習参加して思ったのは、一つの球際とかパスの質が全然違くて、まだまだだなと思いました」ということ。高さのあるボランチではないだけに、質の部分や球際は生命線になってくる。それに加えて、高校生レベルではゴール、アシストが必要。注目度を高めているMFは結果にこだわる考えだ。

 現在1勝1敗のU-17日本高校選抜がJヴィレッジドリームカップで優勝するためには、1勝1分のU-16日本代表候補に勝つしか無い。真田は「代表と戦うというところでアピールできる最大の場だと思うので、そこでどれだけ自分のプレーが出せるか、大事な場面で活躍できるかというのは選手権でも関わってくると思うので一個一個の試合を大事にしていきたい」と誓う。

 C大阪アカデミー出身の真田は、U-16日本代表候補の大型MF石渡ネルソン(C大阪U-18)とマッチアップする可能性もありそう。中盤の攻防戦には注目だが、「ネルソン攻撃も守備もできる選手なので負けたくないです」。そして、ゴール、アシストで勝利に貢献し、自身の名を印象づける。

(取材・文 吉田太郎)
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