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岡山学芸館が瀬戸内との中国勢対決で快勝。“U-16全国ルーキー”3位に

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前半14分、岡山学芸館高MF高山隼磨がヘディング弾を決めて2-0

[12.20 MIZUNO wintercup U-16ルーキーリーグ3位決定戦 瀬戸内高 0-6 岡山学芸館高 時之栖うさぎ島G]

 20日、「2021 MIZUNO wintercup U-16ルーキーリーグ」3位決定戦で瀬戸内高(中国/広島)と岡山学芸館高(中国/岡山)が対戦し、岡山学芸館が6-0で快勝した。

 “ルーキーリーグ全国大会初出場”の岡山学芸館が3位で大会を終えた。富山一高(北信越/富山)、藤枝東高(東海/静岡)、東福岡高(九州/福岡)との予選リーグを2勝1敗で首位突破。準決勝では尚志高(東北/福島)に1-3で敗れたものの、この日はFW田邉望が「負けた後、みんなでもう一回一致団結し直して、『今日の試合で絶対勝つ』と話し合ったので勝てて良かったです。同じ中国勢で絶対に負けたくないという思いが強かったですし、それがみんなピッチで出ていたので良かったです」と振り返ったように、同じ中国地域の相手に気持ちも、プレーも前向きに戦い、快勝を収めた。

 前半5分、岡山学芸館は敵陣中央でこぼれ球を拾ったMF木下瑠己がコントロールから鮮やかな右足ミドルを決めて先制する。対する瀬戸内は仙台育英高(東北/宮城)、浜松開誠館高(東海/静岡)、鹿児島城西高(九州/鹿児島)との予選リーグを2勝1分で首位突破。優勝校・静岡学園高(関東/静岡)との準決勝でも相手を苦しめているチームは、後方から丁寧にボールを繋いで前進する。

 そして、MF佐竹佑太とMF渡辺浩史の展開や前線で力強い動きを見せるFW新井悠河をアクセントとした攻撃でゴールへ迫った。だが、岡山学芸館は14分、左SB持永イザキの右CKをファーサイドのMF高山隼磨が頭で合わせて2-0。その後も木下の好パスや高山のしなやかなボールキープを交えて攻める。そして34分、左サイドから仕掛けたMF川端瑞己の折り返しを木下が合わせて3点目を挙げた。

 瀬戸内は交代出場のMF美藤慶音やMF田中陽大が攻撃のギアを上げ、FW平見洋人のシュートなどで1点を目指すが、岡山学芸館はCB平本悠太のコーチングやMF小林吉平のハードワークで厳しさを維持。そして、後半16分に左CKから平本が4点目を奪うと、30分にはMF田村日夏汰の仕掛けから最後は小林が左足で決める。32分にも川端のラストパスから田邉が得点ランキング単独首位に立つゴールを決めて6-0。瀬戸内も諦めずに1点を目指したが、叶わずに試合終了を迎えた。

 岡山学芸館の堀之内健介コーチは「(今大会の3日間で)自分たちの現在地が分かったと思う。これをどう活かすか活かすか」と選手たちに期待。田邉は「これから1年後、2年後、準決勝で負けた尚志にリベンジしないといけないですし、全国1位を取らないと意味がないと思うので、全国1位を」と誓っていた。1年生にとって貴重な県外遠征、全国トップレベルの強豪校との連戦。この経験を必ず今後に活かす。

(取材・文 吉田太郎)

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