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[横山杯]ライバルたちと競争。市立船橋GKドゥーリー大河は穴の無い、またビッグセーブで沸かせる守護神に

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市立船橋高の2年生GKドゥーリー大河は競争を勝ち抜き、飛躍へ

“GK王国”の新たな注目守護神は、競争を勝ち抜き、22年に飛躍する。市立船橋高(千葉)のドゥーリー大河(2年=川上FC出身)は、カナダ人の父と日本人の母を持つ185cmの長身GK。21年シーズンはプレミアリーグEAST開幕戦からゴールを守り、選手権予選決勝の大舞台も経験した。

 武器はダイナミックなシュートセーブだ。反射的な動きは抜群。「身体能力が自分は長けていると思っています。他のGKが取れないようなコースでも取れるようなGKになりつつあると思っているので、そこをどんどん伸ばして、ウィークの足元とかをもっと成長させたい」。課題から逃げずに取り組んでいく。

 選手権予選決勝は、ライバル視しているという流通経済大柏高GKデューフエマニエル凛太朗(2年、U-17日本代表候補)との対戦になった。市立船橋は先制したものの、前半の連続失点で逆転負け。1点目は死角のような位置からのシュートだったが、2点目はマークを付けられずに悔やまれる失点だった。

 その後のプレミアリーグは、チーム内のライバル・GK佐々木海翔(2年)にポジションを奪われる形に。市立船橋は毎年のように注目GKを擁し、守護神争いがどこよりも激しいチームだ。自分が安泰だとは全く考えていない。

「(21年シーズンは)最後は競争に負けてしまった。悔しいので新チーム期間に自分が一番ということを証明したい」。トレーニングから進化を続けて絶対的な信頼を勝ち取ること。そして、「(一番後方から)全員を鼓舞するような、そういう声をどんどん出せるようなGKに」「全体の基準を上げながらもセービングという面で観客をワッと言わせるようなGKに」なることも目指していく。

 小学5年時に偶然GKを務めた際、「パントキックがたまたまめっちゃ飛んだ」ことがGK生活をスタートしたきっかけ。GKダビド・デヘア(マンチェスター・ユナイテッド)に憧れる守護神が“GKを王国”で競争を勝ち抜き、大舞台で止めて、仲間を支えて市船を勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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