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日本高校選抜選考合宿は初日の紅白戦からバチバチの攻防戦に

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日本高校サッカー選抜選考合宿初日の紅白戦、選手権準優勝校・大津高のMF川口敦史(3年)が右足FKを決めて「ファーストゴール」

「NEXT GENERATION MATCH」(2月12日、日産)、「静岡県ヤングサッカーフェスティバル」(3月)、「第36回デンソーカップチャレンジサッカー」(3月)に出場予定の日本高校サッカー選抜が、選考合宿でメンバー23名を争った。

 第100回全国高校サッカー選手権の優秀選手を中心としたメンバーが集結。合宿初日は早速紅白戦を実施した。メンバーは固定せずに入れ替えながら、計3本実施。指揮を執る仲村浩二監督(尚志高)が「1本20分の予定だったんですけれども、激しかったので(各2、3分ずつ)時間を少し短くしました」と振り返ったように、メンバー入りを目指す選手達が1本目からバチバチの攻防戦を演じていた。

 MF薬師田澪(大津高3年)の強烈なシュートをGK佐藤瑠星(大津高3年)が弾き、MF大迫塁(神村学園高2年)のスルーパスで選手権優勝メンバーのMF田澤夢積(青森山田高3年)が抜け出す。

 田澤とSB大川佳風(流通経済大柏高2年)が左サイドで好連係を見せるなどタレントたちが短い時間で融合。CB池田健人(関東一高3年)がインターセプトから攻め上がり、チャンスの起点になるようなシーンも見られた。

 ファーストゴールを決めたのはMF川口敦史(大津高3年)。2本目9分、左中間からのFKを右足で鮮やかにゴールネットを揺らして見せた。ともにプレーするのは初めて選手がほとんどで、力を出しづらい状況の中、他にもFW松永颯汰(静岡学園高3年)やMF阪田澪哉(東山高2年)、右SB佐々木奈琉(帝京長岡高3年)らが個の特長を発揮。迎えた3本目2分にはこぼれ球に反応した阪田がニアへシュートを叩き込んで見せた。

 DF陣もCB柳生将太(前橋育英高3年)がタックルで相手の抜け出しを阻止。ウォーミングアップから声を張り上げていたMF山市秀翔(桐光学園高3年)らがエネルギッシュな動きを見せるなど、選手権のヒーローたちがライバルたちとのプレーを楽しみながら、新たなチャレンジをスタートしていた。

 仲村監督は合宿終了後、「来てくれたメンバーは初日からキチンとコンディションを整えて、初日から良いプレーを見せてもらえたのでその意識の高さとか、このメンバーに残ってやりたいという気持ちが凄く出ていて良かったかなと思います」とコメント。2月2日にメンバー23名が発表されたが、選考合宿に参加した他の選手を含めて「高体連の代表チーム」に入るために全力で準備し、プレーした高校生たちを讃えていた。

(取材協力=スフィーダ、『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 吉田太郎)
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