[2.19 練習試合 U-17日本高校選抜 4-6 拓殖大]

　U-17日本高選抜のエースストライカーが2試合連続ゴールだ。FW小林俊瑛(大津高2年=藤沢市立鵠沼中出身)は1本目20分、MF高橋隆大(静岡学園高2年)が右サイドからニアポスト付近へ上げたクロスで相手GK、DFと競り合う。こぼれ球にいち早く反応すると、「あまりコースはなくて、上狙って良い感じで入りました」という左足シュートをファー上のネットに突き刺した。

　前日の駒澤大戦に続き、大学生相手に2試合連続ゴール。「1試合1点決めれているんで、そういう部分で言ったら決定力という部分はちょっと付いてきていると感じますし、その中でも決めるチャンスはもっといっぱいあったので決めれた、というのはありますね」。結果を残したが、満足はしていなかった。

　今回のU-17日本高校選抜合宿は大学生との3連戦。小林は最前線で“デカイ”“ゴツい“大学生CBとの勝負を繰り返している。「でも、それくらいに勝てないとダメだと思っている」と小林。「競り合いのところだったりは集中して絶対勝つという気持ちでやっていて、でも何本か負けてしまったので、しっかり改善していかないといけない」と引き締めた。

　この日は前線でボールを収め、前を向いた状態でラストパスも狙った。特に1本目は流れの良い中でパスワークに絡み、1ゴール。だが、流れが悪くなった時に決める、チャンスを作ることができなかった。

　特に改善点として感じたことは、ポストプレーの部分だという。「ポストプレーのところで背負い切れなかったのは一番あって、高校生相手だと背負い切れるところを大学生だと潰されたりというのがあったので、もっと強くなっていかないといけないと思いました」。背負えたつもりでもDFの足が出てきたり、潰されたりすることを経験。先にポジションを取って身体をぶつけることや駆け引きをより意識して、大学生相手でも常に競り勝つことを目指す。

　ライバル・FW福田師王(神村学園高2年)はU-18日本高校選抜に選出。エースFWとして、U-17を自分が引っ張るという責任感を持っている。「前橋育英の(徳永)涼だったりリーダーシップがあって引っ張る人が増えてきている。その中でも自分はゴールやプレーで示していきたいです。このキャンプはあと1日でまだ試合があるので、そこで点をとにかく取るということを意識してやっていきたいです」。最終日も強豪大学からゴールを奪い、次はチームを勝たせる。

(取材・文　吉田太郎)

---

●【特設】高校選手権2021