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静岡県ユース選抜MF齋藤晴が日本高校選抜からゴール。今年はプレミアで「自分の良さを」

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後半40+1分、静岡県ユース選抜MF齋藤晴(JFAアカデミー福島U-18)が右足ダイレクトでゴール

[3.6 ヤングサッカーフェスティバルU-18男子の部 日本高校選抜 2-1 静岡県ユース選抜 草薙陸]

 静岡県ユース選抜は、試合終了間際のゴールで地元観衆を沸かせた。0-2の後半40+1分、左SB石川瑠紀(清水桜が丘高2年)が左足クロスを上げ、MF齋藤晴(JFAアカデミー福島U-18、2年)が跳躍しながら右足1タッチシュート。チーム4本目のシュートで“格上”日本高校選抜のゴールをこじ開けた。

 この日交代出場だった齋藤は、自分のストロングポイントである背後の抜け出しやスピードを活かしてゴールを目指した。なかなかそれを発揮するシーンは訪れなかったが、チームのためにハードワークすることを継続。そして、試合終了間際のチャンスをモノにした。

「2-0で負けていて自分はゴールを決めたいと思っていました。クロス上がってくるのは分かっていたので、ちょうど良いところにいてゴールできてよかった」。ゴール後に残された時間はわずか。追い付くことはできなかったものの、チームを盛り上げ、会場の雰囲気も変える一撃だった。

 齋藤は福島県出身。「小さい頃からアカデミーが福島にあって、目標としていた先輩がいっぱいいて、ずっとアカデミーに行きたいと思っていた」というJFAアカデミー福島で中学時代から学んでいる。U-15日本代表候補、U-16日本代表を経験している注目株は、プロ入りした先輩たちに続くことが目標だ。

 昨年はプレミアリーグプレーオフで昇格に貢献。今年はプレミアリーグEASTに挑戦する。「自分のストロングをどれだけ一番上のレベルでやれるかを試したくて。それができたら今後の自分にも繋がっていくと思う。自分の良さを出していきたい」。JFAアカデミー福島U-18は23年度限りで活動が停止されるため、今季は新高校2、3年生での戦い。この日、強敵からゴールを挙げた齋藤は持ち味とリーダーシップを発揮して目標の「残留」に貢献し、後輩たちに成長する場をもたらす。
 
(取材・文 吉田太郎)

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