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U-16東京都選抜MF知久陽輝が投入後3分で先制点。22年は強豪・川崎F U-18での先発奪取に挑戦

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後半13分、U-16東京都選抜MF知久陽輝(川崎F U-15)が先制PKを決める

[3.6 ヤングサッカーフェスティバルU-16男子の部 U-16静岡県選抜 0-2 U-16東京都選抜 草薙陸]

 スーパーサブ起用に発奮したMFが先制点を叩き出した。U-16東京都選抜は0-0の後半10分にMF知久陽輝(川崎フロンターレU-15)を投入。その3分後、「前日に試合があったんですけれどもそこではあまり良いプレーができなかった。(出場の)チャンスがあれば絶対に結果を残そうと思って試合に臨みました」という知久がPKを獲得する。

 左サイドでパスを受けると、ゴールへ向かう強気の仕掛けでファウルを誘発。「結果を残したかったので、(PKは)自分で行きたいと」とPKキッカーを務めた背番号6が、右足でゴールネットを揺らした。得点を確認すると、歓喜の咆哮。気持ちの込もったゴールだった。

 0-0で試合が進む中、活動量の多い知久は左サイドの守りをより安定させること、突破を期待されてSHとして出場した。先発に近い位置からこの日はスーパーサブ起用となったが、意地も見せる活躍。その知久について、小野寺章監督(江戸川区立瑞江第三中)も「途中からの出場でモチベーション高くやってくれたので良かったです」と目を細めていた。

 知久は東京都の三鷹市から川崎F U-15の練習に通い、成長。新シーズンからは川崎F U-18でプレーする。チームでは主にシャドーのポジションを担当。レアル・マドリーFWエデン・アザールを参考にしたドリブル突破、丁寧なラストパスでゴールを演出する。

「今の課題はいつもシャドーをやっていて少しサボってしまうところがある。今回は左サイドだったので守備とかを積極的にやったんですけれども、もうちょい強く行けたら良い」と課題改善を宣言。22年の目標について「個人としてはAチームでスタメンを取ってそのままプレミアで戦って勝ちたいです」とコメントしたMFが、強豪で成長と結果を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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