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[デンチャレ]日本高校選抜が大健闘。FW松永同点弾で関東大学選抜Bとドロー

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前半43分、日本高校選抜FW松永颯汰(静岡学園高3年→流通経済大)が同点ゴール

[3.10 デンチャレGL第2節 関東選抜B 1-1 日本高校選抜 Jヴィレッジ]

 第37回デンソーカップチャレンジサッカー福島大会は10日、グループリーグ第2節を行った。関東大学選抜Bと日本高校選抜との一戦は1-1で引き分けた。

 東海大学選抜との初戦を0-3で落とした日本高校選抜は、対外試合で初めて3-6-1を組んでゲームをスタート。初戦から先発8人を入れ替えた。GKは吉田優翔(桐光学園高3年→産業能率大)、3バックは右から柳生将太(前橋育英高3年→専修大)、ゲーム主将の薬師田澪(大津高3年→法政大)、田口空我(流通経済大柏高3年→流通経済大)。右WB佐々木奈琉(帝京長岡高3年→早稲田大)、左WB海老沼慶士(米子北高3年→IPU・環太平洋大)、ダブルボランチが小泉龍之介(静岡学園高3年→拓殖大)と大迫塁(神村学園高2年)、2シャドーが田澤夢積(青森山田高3年→新潟医療福祉大)、松永颯汰(静岡学園高3年→流通経済大)、1トップを守屋練太郎(前橋育英高3年→神奈川大)が務めた。

 関東選抜BはU-22日本代表候補歴を持つGKヒル袈依廉(早稲田大1年=鹿児島城西高)やゲーム主将の左SB岡井駿典(中央大3年=市立船橋高)らが先発。U-20全日本大学選抜戦に続く2連勝を目指した。

 立ち上がり、関東選抜Bがセットプレーなどで押し込むが、高校選抜は吉田中心に何とか凌ぐと、初先発組含めてゲームの流れに乗る。12分には海老沼が素晴らしいインターセプトから一気に前進。左サイド深くまで運んで折り返すと、田澤の放った対角の左足シュートがポストをかすめる。

 関東選抜BはMF岩本翔(筑波大3年=G大阪ユース)やMF浅倉廉(拓殖大2年=静岡学園高)中心にボールを動かして崩しを狙うが、高校選抜は薬師田を中心に田口、柳生がしぶとくゴールを守る。そして狙いを持った配球で守屋や田澤が相手DFラインの背後へ。海老沼と佐々木がインターセプトから縦へ持ち出すなどゴールへの意識も持って関東選抜Bに食い下がった。

 前半31分には岩本の左CKをニアのCB平松航(立正大3年=磐田U-18)に合わされて0-1。だが、42分に守屋とのワンツーから佐々木がラストパスを狙うなど攻め返す。そして43分、左の大迫が鋭いクロス。DFのクリアをファーの松永が右足ダイレクトで叩き、同点に追い付いた。

 日本高校選抜は後半開始から田澤に代えてMF藤森颯太(青森山田高3年→明治大)を投入。的確なカバーリングを見せる薬師田や田口が決定打を打たせない。吉田も安定したキャッチングを続ける。17分には中盤でインターセプトした小泉が藤森とのワンツーでPAへ切れ込み、右足シュート。これは関東選抜BのGKヒルがCKに逃れた。

 関東選抜Bは厚みのある攻撃で勝ち越しを狙う。だが、高校選抜は集中した守備を継続。18分に松永をMF川口敦史(大津高3年→順天堂大)へ、25分には大迫をMF山市秀翔(桐光学園高3年→早稲田大)へ入れ替えると、33分には守屋に代えて前日までU-21日本代表候補合宿に参加していたDFチェイス・アンリ(尚志高3年)を前線に投入した。

 藤森の抜け出しやアンリの前線からの守備から勝ち越し点を目指す高校選抜は終盤も引かずに前へ。白星こそ逃したものの、堂々の内容で勝ち点1を獲得した。

(取材・文 吉田太郎)
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