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[デンチャレ]青森山田“3冠”の立て役者MF藤森颯太は高校選抜でも貪欲に「学び」

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高体連トップクラスのサイドアタッカー、MF藤森颯太(青森山田高3年→明治大)は日本高校選抜でも貪欲に学ぶ姿勢を見せる

[3.10 デンチャレGL第2節 関東選抜B 1-1 日本高校選抜 Jヴィレッジ]

 日本高校選抜MF藤森颯太(青森山田高3年→明治大)は1-1で終えた試合後、U-19日本代表候補でもあるFW福田師王(神村学園高2年)にある1シーンの判断について確認をしたのだという。

 この日、藤森は初戦に続いて後半開始から出場。縦への仕掛けでチームを活性化した前日以上にゴールへ迫る動きを見せた。クロスのこぼれ球に反応して左足シュート。また、DF薬師田澪(大津高3年→法政大)からの縦パスに鋭く反応するシーンもあった。ここで藤森は相手守備陣を上回る速さでボールに到達。GKの目前でボールに触れたが、かわそうとしてタッチしたところで引っかかってしまう。

 藤森のスピードによって生まれたチャンスでもあったが、本人は得点に結び付けられなかったことを反省。高体連トップクラスのチャンスメーカーから「点を獲れる選手、怖い選手」への進化を目指す藤森は、インターハイ得点王で高校年代を代表するストライカーである後輩FW福田に意見を求めたのだ。

「さっき師王とも話したんですけれども、師王だったらどうしていたか。師王だったら迷わず、ループ気味にシュートを打っていたと言っていたので、そこで自分は抜くかシュート打つか迷ってしまったので、そこが点を獲るために決定的に違うのかなと思いました」

 21年度、インターハイ、選手権、プレミアリーグEASTの“3冠”を獲得した青森山田の中心選手らしく、「学ぶ」ことに貪欲。後輩からも学び、ヒントを得た強力MFはまた一歩、ゴールに近づいたことは間違いない。

 藤森は1-1という結果について、「あそこで点を獲っていれば試合展開も変わっていた」と唇を噛む。それでも、彼に前日以上の「怖さ」があったことも確か。「結果は結果なのでこの結果を受け止めて勝ちにこだわっていく」と語ったMFは、キャプテンのCBチェイス・アンリ(尚志高3年)やMF山市秀翔(桐光学園高3年→早稲田大)とともに日本高校選抜をプレー、声で引っ張り、必ず今大会でゴールと白星を挙げる。

(取材・文 吉田太郎)
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