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[MOM3779]U-17日本高校選抜DF新谷陸斗(東山2年)_リーダー、守備の要として成長と優勝へ導く

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U-17日本高校選抜のCB新谷陸斗主将(東山高2年、右)に株式会社Jヴィレッジ 代表取締役副社長の上田栄治氏から優勝トロフィーが贈呈された

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.21 J-VILLAGE CUP U18決勝 U-17日本高校選抜 2-0 履正社高 Jヴィレッジスタジアム]

 昨秋始動し、選手権後の選考合宿を経て活動を続けてきたU-17日本高校選抜は、「第4回 J-VILLAGE CUP U18」決勝がラストゲーム。2-0で勝ち、蒲原晶昭監督(佐賀東高)は「有終の美を飾れたので良かったです」とコメントした。

 FW福田師王(神村学園高2年)やMF大迫塁(神村学園高2年)、DF大川佳風(流通経済大柏高)、GK鮎澤太陽(尚志高2年)が日本高校選抜へステップアップし、MF廣井蘭人(帝京長岡高2年)とFW小池直矢(前橋育英高2年)がU-17日本代表へ選出されてチームを離れたが、その中で迎えた「J-VILLAGE CUP」でU-17高校選抜は各選手がハードワークと特長を発揮し、4戦全勝でタイトルを勝ち取った。

 そのチームを背中で引っ張ったのが、キャプテンのCB新谷陸斗(東山高2年=C大阪U-15出身)だ。「個性を活かせるようにと思っていただけなので、みんなのおかげです」と謙遜するが、そのリーダーシップでチームをまとめた功績は大きい。

 責任感強いリーダーだ。今大会は、90分ゲームの4連戦で体力的に厳しい戦い。前日のU-17日本代表戦でフル出場して2-0の勝利に貢献していた新谷は、決勝も先発フル出場した。当初は後半からの出場予定だったというが、DF陣で欠場選手もいる中、キャプテンは「大丈夫です」と志願の90分間。ハイプレッシャーから勢いのある攻撃を繰り出してきた履正社高を的確なスライディングタックルやカバーリング、コーチングで食い止め、課題だった空中戦でも健闘するなど、無失点で終えた。

 蒲原監督はMF徳永涼(前橋育英高2年)や左SB都築駿太(流通経済大柏高2年)ら各選手の活躍を讃え、新谷を「(マン・オブ・ザ・マッチに)新谷は相応しいと思います。最終ラインの統率とか失点ゼロを3試合続けたので新谷で良いと思います」と評価した。

 その新谷は大会を振り返り、「失点が初戦の2失点だけという部分で大会を通しても成長できたかなというところと、個人個人の個人技をさらに活かしていくことを試合を重ねるごとにできたと思います」。チームメートとともに成長しながら、優勝で終えたU-17高校選抜の活動。切り替えて東山高での目標達成へ再スタートを切る。

「来る前の大会でずっと負けていたんで、それを変えていくために、ここの経験を活かして日本一という目標を掲げているので、それへ向けていきたい」と誓った。東山はU-17高校選抜のリーダー、新谷やこの日先制点のMF阪田澪哉(2年)、攻守で存在感ある動きを見せたMF真田蓮司(2年)のU-17高校選抜トリオをはじめ、昨年からのレギュラー以上半数を残す。新谷は才能たちと競争・成長したU-17高校選抜の活動、「J-VILLAGE CUP」の経験を東山に加え、自身も進化を続けて初の日本一を成し遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

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