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[MOM3784]桐光学園FW宮下拓弥(新2年)_恩師の言葉で学んだ注目FWとの違い。執着心持って決勝点

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後半15分、桐光学園高FW宮下拓弥が決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.25 船橋招待U-18大会 桐光学園高 1-0 広島皆実高]

 25日、第27回船橋招待U-18サッカー大会第2戦で桐光学園高(神奈川)と広島皆実高(広島)が対戦し、桐光学園が1-0で勝った。桐光学園は後半15分、FW金岡樹(新3年)がルーズボールで競り勝ち、FW宮下拓弥(新2年=JFC FUTURO出身)が抜け出す。そして、GKとの1対1を宮下が右足シュートで制して決勝点。新2年生FWにとっては、飛躍へのきっかけとなるゴールとなりそうだ。

 宮下は「(先週の)イギョラ杯とかチームが参加している中で、自分は結果が残せなくて、この大会で結果を残さないと、この先自分のためにも、チームのためにもなっていかないと思うので絶対に決めたいという思いは強くありました。自分がボールを受けた時は(迷わず)行ってやろうと」。これまではゴール前で慌ててしまう部分もあったというか、このシーンでは得意な形で自分を信じてシュート。我慢強く守っていた守備陣の奮闘に応えた。

 貴重なチャンスで結果を残す意気込みだった。桐光学園は新主将のFWベイリージャスティン勇誠(新3年)やFW野頼駿介(新3年)が怪我で離脱中。「怪我人が続出している中で自分にも多くのチャンスが回って来ている。結果で応えるのがFWの役割。怪我人が復帰してきても自分がいなければいけないという存在にならないといけない。この期間や、この先も自分自身が一選手として成長しなければならない」。今年、日本高校選抜コーチを務めた鈴木勝大監督からの助言もゴールに結びつけた。

 鈴木監督は高校選抜で、高校ナンバー1ストライカーのFW福田師王(神村学園高新3年)を指導。宮下は指揮官の言葉で自分と福田の差が何かを学ぶことができたという。「『福田師王選手からはゴールへの執着心を感じられるけれど、まだ自分には足りない』と言ってもらえたので、それを自分に言い聞かせてきょう臨めたので、この先に繋がる良い1点になったと思います」。誰よりもシュート練習を繰り返してゴールを重ねてきた福田との差はまだまだある。それでも、自信となる1点。チームを今冬届かなかった選手権ベスト4以上へ導くことを誓うストライカーは、ゴールへの強い執着心を持ち続けて得点を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)

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