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[船橋招待U-18大会] 「言うからにやる」。ボールと基準求め続けた静岡学園10番MF高橋隆大が強豪相手に2戦連発

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前半16分、静岡学園高は新10番のMF高橋隆大が右足で先制ゴール

[3.26 船橋招待U-18大会 東京Vユース 2-1 静岡学園高]

 22年の注目アタッカーが2戦連発だ。前半16分、静岡学園高はU-17日本高校選抜MF高橋隆大(新3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)が先制点をマークした。左サイドのMF寺裏剣(新3年)が相手ボールを上手くつつく形でインターセプト。左中間でボールを持った高橋がミドルレンジから右足を振り抜き、ゴール左隅へ決めた。

「結構選択肢あった中だったんですけれども、自分で行くと決めた瞬間に多分左切ってくるのは分かっていたので、それをおとりにして、(シュートはファーへ)巻くフリしてニア蹴って入ったんで良かったと思います」。高橋はこの日の第1試合で市立船橋高相手に見事なドリブルシュートで決勝点。川口修監督は「隆大はあんなもんじゃない」と求める基準は高いが、強敵相手の2戦連続ファインゴールでその実力を見せつけた。

 新生・静岡学園の10番は全国大会での活躍に加え、年代別日本代表候補、U-17日本高校選抜の活躍で知名度が上がり、得意のドリブルは常に警戒されている状況。それでも、仕掛けて、結果を残した高橋は「去年も結果にはこだわっていたんですけれども、去年以上に自分がやらないといけないというのがあるのでそのへんの意識は高めてやっています」。自覚を持って戦うMFはチームメートに対して高い要求を続けていた。

 試合を通して何度も何度もボールを要求。「オレへ出せ」とばかりに声を発し、味方の技術ミスや判断ミスを厳しく指摘した。「自分らの代になったからというのもあるんですけれども、自分の中でも自信があるので、自分の中でも絶対に行けるというのは持っている。その形に持ってきてくれれば仕事はするし、自分の中でそういう風に持ってきているので『出してくれればやるよ』と伝えている」。言ったからには、必ず決める、突破する、勝たせる。その覚悟を持ってプレーしている。

 チームメートに強い口調で指摘するのは、より高い基準を求めているから。21年度にインターハイ3位、選手権8強、プレミアリーグ昇格に貢献したMFは、「まだ去年の基準には全然届いていないと思う。去年の基準を超えていかないと、選手権優勝やプレミアで戦っていけないと思っている。その基準を知っているので、要求度を高めて、『自分がいうからにはやるよ』と言う感じでやっていきたい」。自分がミスした際に「ゴメーン!!」と素直に言えるキャラクターはチームを成長させるため、自分自身を成長させるためにも妥協することなく、声を出し続ける。

 今年は高校3年目で初めてプレミアリーグを戦う。Jクラブユースや高体連の強豪との22試合。相手は格上と言える存在ばかりだが、「どんだけやれるのかは凄くワクワクしている。何としても結果に繋げて、先輩が上げてくれた分、ダサいことはできないので楽しみですね」。特にG大阪ジュニアユース出身の高橋にとってG大阪ユースは「マジで勝ちたいですね、ガンバには」という相手。小学生時代からライバル的な存在だという21年U-17日本代表FW南野遥海(新3年)を結果で超えるために15ゴール、そして優勝という目標を持ってリーグ戦を戦う。

(取材・文 吉田太郎)

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