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[船橋招待U-18大会]「結果だけにこだわっていきたい」。代表、高校選抜経験した帝京長岡MF廣井蘭人は勝負の3年目

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帝京長岡高のU-17日本代表MF廣井蘭人は結果にこだわる一年に

[3.27 船橋招待U-18大会 市立船橋高 0-1 帝京長岡高]

 前半は前線でFW土門遥斗(新3年)が泥臭くタメを作り、そこからの多彩な崩しなど相手コートで攻める時間を増やしていた。だが、後半は安易にロングボールが増えてしまい、不満の内容に。帝京長岡高(新潟)のU-17日本代表MF廣井蘭人(新3年)は市立船橋高撃破に満足することなく、「僕たちロングボール使ってどうこうというサッカーではないので、そこは逃げずにやっていきたい」と改善することを誓っていた。

 廣井は選手権後、U-17日本高校選抜とU-17日本代表の活動に参加。1年時の選手権初戦でいきなり決勝点を決めるなどゴール前で輝きを放つレフティーは、また経験を重ねて新シーズンをスタートさせようとしている。

 U-17日本高校選抜では10番を託され、U-17日本代表ではキャプテンマークを巻いた。主力としてプレーしたことは、「凄く良い経験になりました。自覚が出てきましたし、やらないといけないなという気持ちが出てきました」と振り返る。年上の高校選抜や大学生相手に貴重なゴールやアシスト。ボランチとしてゲームメークの才能も示した。

 同世代の才能たちとの日々は、帝京長岡でのプレーにも好影響を与えているようだ。船橋招待では、前橋育英高戦でスルーパスを出した流れでゴール前に潜り込み、1タッチで決勝点。「去年のこの時期に比べたら全然ボールも持てますし、結果も出ているので良いかなと思います」。1年目の大活躍を受けてスタートした昨年は、よりハードワークしていた一方、目に見える結果を残すことができなかった。1年目、2年目の良かった部分を今年、足し合わせて活躍する意気込みだ。

「1年で凄く大きいものを経験させてもらって、2年は苦しんだんですけれども、1、2年経験して良かったと思える3年間にしたいと思っています」。自分がチームから求められる役割は理解している。

「結果だけだと思いますし、結果だけにこだわっていきたい。自分の持ち味が最大限に活きるのは、(ゴール前の)狭いスペースやバイタルのところだと思うので積極的に行きたい。苦しいゲームになった時に、一個のゴールで助けられるように、ゴール前走っていくだったりメンタル面も鍛えていきたい」と力を込めた。

 注目の進路はプロだけでなく、大学進学を含めて熟考してから決断することになりそうだ。現状の自分に力について「まだまだ」と妥協の無い廣井は新シーズン、同世代のライバルたちから学んだことも力に結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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