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昌平MF長準喜が仕掛け続けて先制点!!ゲームコントロール力も発揮の2年生は弟の活躍も刺激に

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前半14分、昌平高MF長準喜が右足で先制ゴール

[4.9 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第2節 昌平高 3-0 帝京高 昌平高G]

 仕掛けて、仕掛けて、ゴールをもたらした。昌平高(埼玉)の藤島崇之監督は3-0で快勝した試合後、小柄なMF長準喜(2年=FC LAVIDA出身)について、「良かったですね。ゲーム全体をコントロールして、際の勝負とかでアイツが勝ったので良いですね」と称賛。その長は立ち上がりから果敢にドリブルでボールを前進させ続けた。

 強豪対決で誰よりも特長を発揮しようとしていた背番号8。その長は前半14分、中央からドリブルを仕掛けると、対応したDFと入れ替わり、GKと1対1になった。仕掛け続ける姿勢、勢いが実ったか、DFに当たったボールがその裏側にこぼれる幸運。長は冷静に右足でゴールへ流し込み、昌平の22年度プリンスリーグ初ゴールを記録した。

「(藤島)監督からも『思い切ったプレーをしろ』と言われていたので、『自分が決めてやろう』という強い気持ちがありました。これまで、点の意識はあったけれど自分、全然点決めれていなかったので、そういうところは良かった。自分が決めてチームが勢いづいたことはとても良かったです」と微笑。身体の強さを活かした守備面でも貢献していた長だが、特に後半は中盤の攻防戦で劣勢になったことを反省する。

「守備間延びしすぎて、自分たちの距離感もあまり上手く掴めていなかった。もっとマイボールの時間を増やした方が良かったと思います」。まずは、反省点を次の試合に活かすこと。この日目立っていたドリブルに加え、パスワークで打開することもできるMFは、2学年上の先輩で今年北九州入りしたMF平原隆暉を理想の選手に挙げる。

「(イメージは)去年のトップ下の平原君。個で打開もできるし、パスでチャンスも作る。自分で、ドリブルで、個で打開したり、パスでチャンスメークしたり、どっちもできるプレーヤーになりたいです。自分はそんなに身長高くないけれど、それは逆にストロングだと思う。(相手の前に)入り込みやすいので、そういうことを含めてやっていきたい。学年は関係なく、チームの中心としてやっていきたいです」

 長の弟で現在、FC LAVIDAに所属するMF長璃喜(中3)はU-15日本代表候補。中学3年生ながら、系列チームの昌平のプリンスリーグ関東メンバーに登録されている逸材だ。「弟も代表入って、さすがに兄として弟には負けたくないという気持ちがありますし、アイツが進路どう考えているか分からないですけれども、お互い一緒のピッチで戦いたいという気持ちも、一緒にやりたいという気持ちもあります。まだ昌平が成し遂げていない日本一をこの代で獲りたいと思っているので実現して、代表に選ばれてみたいです」。FC東京から今月、昌平に合流して違いを見せているMF荒井悠汰(3年)や弟の存在も刺激に進化を続けるだけ。平原やMF原田虹輝(現長野)の系譜を継ぐMFが、開幕前のフェスティバルからの活躍を続けて、中心選手としてチームの勝利、タイトル獲得に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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