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U-17高校選抜の活動で「自信がついた」。無失点勝利の昌平CB津久井佳祐主将は強敵封じ続けて将来切り開く

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昌平高のU-17日本高校選抜CB津久井佳祐主将は完封勝利に大きく貢献

[4.9 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第2節 昌平高 3-0 帝京高 昌平高G]

 昌平高(埼玉)は、一週遅れのプリンスリーグ関東初戦を3-0で快勝。3月までU-17日本高校選抜として活動していたCB津久井佳祐主将(3年=FC LAVIAD出身)が、完封勝利に大きく貢献した。

 チームは試合序盤に2点を先取。津久井は、試合のどこかでボール保持力と連係力の高い帝京高へ流れが行くことを想定していたという。警戒していた通り、特に後半は帝京ペースに。津久井はボランチを動かしながら中央からの侵入を阻止することを目指していたが、全体的に間延びしたこともあって上手く守ることができなかった。

 それでも、最前線の注目FW齊藤慈斗(3年)への縦パスに対応。巧さと強さを併せ持つFWに食いつきすぎずに、行くべきところと引くべきところを上手く使い分けながら守っていた。

 そして、齊藤の鋭い抜け出しに対しても、身体をぶつけることでスピードを殺して前へ。的確な対応によって、ほぼ決定的な仕事を許さなかった。我慢の時間帯も長かった中で無失点勝利。先制点のMF長準喜(2年)は「(3-0の勝利は、)焦れずに戦ってくれたCBのお陰だと思います」と感謝していた。

 攻守両面で前から行く昌平の中で、津久井とU-17日本代表DF石川穂高(2年)の2CBの存在は大きい。津久井も「穂高は普通に上手いので、ビルドアップとかも守備も頭使っているので凄くやりやすいです」と信頼を寄せる。津久井はパートナーの後輩DFや、他のチームメートとともに無失点を続けていく意気込みだ。

 津久井は、才能たちとともにプレーしたU-17日本高校選抜での活動について、「(練習試合で幾度か対戦した大学生など、)身体が強い相手とやっているので、身体の当て方とか学べたし、ビルドアップのところも慌てずにできた。自信がつくようになりました」と振り返る。

 そのU-17日本高校選抜からは、MF阪田澪哉(東山高3年)がC大阪内定。また、昌平のチームメート、MF荒井悠汰もすでにFC東京入りを果たし、プロデビューを経験している。彼らから刺激を受けている津久井は、「自分もなりたい」。藤島崇之監督も「やられない」守備能力の高さを認める実力派のCB。今後も強敵を封じ込んで白星を重ね、自身の将来の可能性も広げる。

(取材・文 吉田太郎)
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