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「形になって良かったです」。FC東京U-18左SB伊藤ロミオが期待に応える左足FK弾

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後半9分、FC東京U-18は左SB伊藤ロミオが左足FKを決めて勝ち越し

[4.17 高円宮杯プレミアリーグEAST第3節 FC東京U-18 4-3 前橋育英高 東京ガス武蔵野苑多目的グランド]

 得意の「左」で期待に応えた。FC東京U-18は後半6分に2-2とすると、さらに9分、PA右外でFKを獲得する。キッカーの左SB伊藤ロミオ(2年=FC東京U-15むさし)はキックする直前まで直接シュートを狙うか、仲間に合わせるか迷っていたというが、シュートを決断。左足から放たれた一撃は、ニア上のゴールネットに突き刺さった。

 ゴールを確認すると両手を広げて喜びを爆発。「自分の中では(狙うかどうか、)際どかったんですけれども、チームメートから『あそこ狙って良いよ』と言ってもらったので。コースも狙い通りです。バッチリです。FKには結構みんな期待してくれていたので、形になって良かったです」と微笑んだ。

 足下の技術力に自信を持つ伊藤は元々、攻撃的な中盤のプレーヤー。だが、現在は左SBのポジションで学びながら、自分の強みを発揮している。この日は立ち上がりから積極的に高い位置を取り、ボールを呼び込んで前進させていた。

「自分はメンタルも特長」と語る左SBは、「2年生なんですけれども、上にモノを言えたり。(言いっぱなしになるのではなく、)言うことに責任を持ってプレーをしたい」と加える。本人は守備面で行けていないところがあったことやクロスの本数を増やせなかったことを反省。それでも、強気のビルドアップやプレースキックを勝利に結びつけた。

 左足キックを蹴り分けられることも強み。「小さい頃、空手をやっていた」という伊藤はその経験が安定したフォーム形成やパンチ力に繋がっているという。その武器に磨きを掛け、守備面や体力面をより向上させてクラブでの評価を高めて2種登録されること、そして「代表のスタッフも今日来ていたので、U-17代表にしっかり入りたい」。目標を実現するために、自身をもっともっとレベルアップさせて試合でまた活躍する。

(取材・文 吉田太郎)
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