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[プリンスリーグ中国]シュート23本!「もっとできる」立正大淞南、攻守充実の今季初勝利!

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DF長根悠仁(3年)が前半34分に追加点を決めた

[4.23 高円宮杯プリンスリーグ中国第4節 立正大淞南高 3-0 ファジアーノ岡山U-18 松江市営補助競技場]

 高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ 2022 中国は23日、各地で第4節を行い、立正大淞南高(島根)とファジアーノ岡山U-18(岡山)が対戦。立正大淞南が3-0で勝ち、今季初勝利を収めている。

 立正大淞南は開始直後から、複数の選手が連動したボールへの強烈なアプローチと、球際の強さが際立つ守備で優勢に進めた。最終ラインからのビルドアップを狙う岡山U-18を追い込んで何度もボールを奪うと、右サイドのMFダ・シルバ・イゴル・ヤン(3年)のドリブル突破からのクロスなどでゴールに迫る。

 その後もノンストップで攻め続け、前半23分に均衡を破った。MF中井奏斗(3年)のパスを受けたFW香西銀二郎(3年)が、エリア外から振り向きざまに右足を振り抜く。ボールは左ポストに当たるも内側にはね返り、足を止めずに走り込んでいた中井が押し込んでネットを揺らした。

 立正大淞南は前半33分にも、中井の左CKをDF坂井悠飛(3年)が打点の高いヘッドで合わせたが、これは岡山U-18のGKナジ・ウマル(2年)が好セーブを見せ、逆サイドのCKに逃れる。しかし同34分、このCKを再び中井が蹴り、再び坂井がヘッドで合わせると、岡山U-18の守備網に当たったこぼれ球をDF長根悠仁(3年)が拾い、左足で蹴り込んでリードを広げた。

 岡山U-18は苦しい状況が続いても、粘り強く最終ラインからパスをつなぐ狙いを継続するが、少しでも判断が遅れたり、パスが乱れると、激しく寄せてくる相手のプレッシャーをかいくぐれず、敵陣までボールを運ぶこともままならない。前半43分にMF楢崎光成(2年)が遠めから左足で放ったのがこの試合の初シュートで、立正大淞南が2-0のリードで前半を終えた。

 後半も流れは変わらず、岡山U-18のパスワークに立正大淞南が食いついてボールを奪い、ゴールを目指すシーンが続く。岡山も少しずつボールを逃がせるようになったものの、ゴール前までは運ぶことができず、前半同様になかなかシュートを打つことができない。

 だが立正大淞南も、シュートが枠を捉えなかったり、岡山U-18のゴール前での粘りに遭って追加点が遠い。後半32分には岡山U-18が攻め込んで、ゴール前でFKを獲得。MF池田任泰(3年)が直接狙い、後半の初シュートを放ったが、クロスバーの上に外れた。

 これで目が覚めたのか、さらに攻撃のギアを上げた立正大淞南は後半34分、交代出場のMF永澤叶太(2年)が左サイドをドリブル突破。相手と絡んで転倒した後のこぼれ球がゴール前に転がると、イゴル・ヤンがシュート、さらにこぼれたところを交代出場のMF矢野瑛吉(3年)が決め、ダメ押しの3点目を奪った。

 その後、岡山U-18も後半43分にFW村木輝(2年)がシュートを放ったものの、一矢を報いることはできず。相手のシュートを3本に抑えた立正大淞南が、攻守に充実の内容で勝利を収めた。

 今季のプリンスリーグ中国では開幕から2試合続けて引き分けだったが(第2節は延期)、3試合目で初勝利。南健司監督は「攻守の切り替えは良かったけれど、ラストパスで雑なところが目立った。そこがしっかりできていれば、もう1点入ったと思う」と収穫と課題を挙げ、選手たちにも「まあまあ良かったけど、もっとできる」と、より高いレベルを求めていた。

(取材・文 石倉利英)
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