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[関東Rookie League]数的不利も全員でカバーし、決勝点。桐光学園が帝京に競り勝つ

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前半26分、桐光学園高イレブンがMF阿部凌磨の先制点を喜ぶ

[4.24 関東Rookie LeagueAリーグ第2節 帝京高 1-2 桐光学園高 時之栖うさぎ島G]

 関東・静岡の強豪校の1年生が90分間ゲームのリーグ戦で力を磨く「2022関東 Rookie League」Aリーグは24日に第2節を行い、帝京高(東京)と桐光学園高(東京)が激突。桐光学園が2-1で競り勝ち、今季初白星を飾った。

 前日の開幕戦で静岡学園高に0-3から逆転勝ちした帝京と、市立船橋高と拮抗した試合を0-4で落とした桐光学園との第2節。後半同点に追いつかれ、さらに退場者も出した桐光学園が我慢強く戦い、勝ち点3をもぎ取った。

 前半、帝京は前日同様、MF竹下律やMF永田煌中心に各選手が積極的にボールを受け、サポートする形でのビルドアップにチャレンジ。最前線のパワフルなFW森田晃も活用しながら相手を押し込もうとする。

 対する桐光学園は、序盤からFW吉田晃大が存在感ある動き。スピードと運動量を活かして繰り返し仕掛けていく。また、切り替えの速い守備で帝京に思うようなビルドアップを許さず、セカンドボールを吉田やキープ力高いMF五十嵐将、積極的に攻め上がる左SB増田遥希へ繋いで攻撃を繰り出していた。

 その桐光学園は前半26分、左サイドでFKを獲得すると、MF阿部凌磨が右足で鋭いボールを入れる。これが混戦のゴール前を通過してそのままゴールイン。桐光学園がリードを奪った。

 だが、攻撃力高い帝京は後半14分、左SB池戸虹成のアシストから交代出場のFW土屋裕豊が同点ゴール。さらに20分、桐光学園が退場者を出したことで試合の流れは帝京へ傾いた。

 それでも、桐光学園の右SB湯藤翔太は「人数が減ってしまった時に最終ライン中心に鼓舞しながらやれたので良かったと思います。(個人としても)なるべくサイドハーフを下げないで右サイドのスペースを潰せるように頑張った感じです」。試合開始当初から継続的に仲間への声掛けをしていたCB青谷舜中心に声を絶やさず、対人守備が強みの湯藤ら全員で数的不利の状況をカバーする。

 この日視察した鈴木勝大監督も「最後まで良く頑張りましたね」と称える戦い。そして、38分には交代出場のFW丸茂晴翔がサイドを突破。ラストパスを吉田がゴールへ押し込み、2-1で競り勝った。

 桐光学園は前日の0-4での敗戦の悔しさをぶつけて勝ち点3獲得。湯藤は「誰が来ているとか関係ないんですけれども、トップの(鈴木)監督が来ているのでアピールしてやろうという気持ちとルーキー全国行くぞという気持ちで頑張りました。1年からAチームで出れるように頑張って、スタメンで出た中でチームに貢献できるように、活躍したいです。(ルーキーリーグでは)歴代の先輩たちを上回れるように頑張りたい」と語った。逆境を跳ね返して勝ち切ったことを自信と成長に繋げる。 

桐光学園高右SB湯藤翔太は数的不利の状況で右サイドを支えた


(取材・文 吉田太郎)
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