[4.24 関東Rookie LeagueAリーグ第2節 西武台高 3-2 前橋育英高 時之栖うさぎ島G]

　関東・静岡の強豪校の1年生が90分間ゲームのリーグ戦で力を磨く「2022関東 Rookie League」Aリーグは24日に第2節を行い、西武台高(埼玉)と前橋育英高(群馬)が激突。西武台がFW竹内奏海の3得点によって3-2で勝利した。

　ともに初戦を勝利している2チームの戦いは西武台が制した。先制したのは前橋育英。前半3分、技巧派MF大兼海里のアシストからFW佐藤耕太がゴールを破る。だが、西武台は前半のうちに逆転に成功した。

　16分、FW泉谷俊のクロスを竹内が合わせて1-1。さらに34分にはMF石井汰一のシュート性のボールを竹内がスライディングで合わせて2-1で前半を折り返した。勝ち越した西武台は左サイドのドリブラー、MF小川叶翔が相手の重心を意識したドリブルで存在感を放つ。

「中学校の時、FC杉野でプレーしていて(清水)麻己さんとか大野コーチという人がいるんですけれども、そこでドリブルとかポジショニングを学んで、こんな背が小さくてもできるんだぞと示せたと思います」と小川。西武台は、その小川のチャンスメークや竹内の強烈なミドルシュートなどで追加点を狙った。

　前橋育英はこの日、トレセン活動で10人もの選手が不在。それでも、ボールを握る時間を増やし、スピードのある右SB鈴木陽やスキル高い大兼をアクセントに崩しを狙う。そして13分、DFラインの背後を狙った攻撃からFW中村太一が右足シュートをねじ込み、同点に追いついた。

　西武台は石井が抜け出しからゴールへ迫り、前橋育英もMF佐藤蒼士の縦パスなどからゴールを目指す。迎えた25分、西武台が勝ち越し点を奪う。相手のビルドアップをインターセプトした竹内が独走。そのまま右足シュートをゴール左隅へ流し込んだ。

　西武台は追加点のチャンスを活かすことができなかったものの、前橋育英の猛攻をCB中村理一やCB福田功明、GK岡島諒太ら全員で封じ、3-2で勝利。竹内は「ベンチの人も出ている人も全員で『やらせるな』とかしっかり声を掛けているから、チームの一体感がある」と語り、小川も「出ていない選手も声を出したり、とても一体感のあるチームだと思うので、そのまま勢いに乗っていければ良いと思っています」とコメントした。矢板中央、前橋育英という強豪を連破した1年生たちが、Aチームで先発している選手もいる同期と切磋琢磨しながら成長し、さらに白星を重ねる。

西武台高MF小川叶翔(14番)は巧みに相手の逆を取るなど活躍した

(取材・文　吉田太郎)

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