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耐えて、1点差に迫るゴール。惜敗も、成徳深谷は次に繋がる埼玉3位

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成徳深谷高はGK木村航大主将を中心とした我慢強い守備から反撃。接戦を演じた

[4.27 関東大会埼玉県予選準決勝 成徳深谷高 1-2 武南高]

 2018年大会以来となる関東大会出場を狙った成徳深谷高は、1-2で惜敗。だが、前半に先制され、流れが悪い中でも1点差のまま食い下がり、0-2から1点を奪い返して次に繋げた。

 後半38分にMF高橋流(3年)の右足CKからDF増子颯竜(3年)が追撃ヘッドを決め、アディショナルタイムにも高橋のCKから増子が決定的なヘッド。武南にシュート14本を打たれながらも、スタンドのチームメートの後押しを力に戦い続けて同点へあと一歩にまで迫った。

 関東切符にはわずかに届かず、悔しい敗戦。それでも、後半に好セーブを連発してチームを支えたGK木村航大主将(3年=浦和レッズジュニアユース出身)は、「失点しないで耐えて、少ないチャンスをモノにしたいと思っていた。失点しても崩れずにその姿勢を出せたことは良かった」と前向きだった。

 昨年、成徳深谷は関東大会予選が3回戦、インターハイ予選が2回戦、そして選手権予選も3回戦で敗退と、ベスト8に届かなかった。だが、今回は1、2回戦をいずれも6ゴールで突破し、準々決勝で立教新座高に延長戦で勝利。スタジアムで戦う経験をすることもできた。

 為谷洋介監督は「色々な選手を今回試すことができた。良さや課題が見えてきたので、選手個々に伝えながら、もう1ステップ、レベルアップしてインターハイ予選に臨みたい」。今大会の4試合の経験を活かし、インターハイ予選で全国初出場を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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