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[MOM3819]帝京DF大田知輝(3年)_前節4失点の反省活かし、的確な声と動きで完封勝利

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帝京高CB大田知輝は安定した守りで完封勝利

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.29 高円宮杯プリンスリーグ関東1部第5節 西武台高 0-2 帝京高 西武台高校第2G]

 最近2試合で7失点を喫していた帝京高だが、立て直して無失点。DFリーダーのCB大田知輝(3年=FC東京U-15深川出身)は「失点してもおかしくなうようなプレーはたくさんあった」と首を振ったものの、無失点での白星を素直に喜んでいた。

「西武台は前に強いと感じていたので、まず失点しないということと、ロングボールに対してのライン管理とかを意識していました」という。また、クロスからの得点を特長とする相手のパスコースを切ること、絶対に先に触ることを意識したポジショニング。FW早川隼平(2年)一人に4得点を奪われた前節・浦和ユース戦(4月17日。第4節は延期)から修正したことも結果に繋げた。

 浦和ユース戦は奪いに行くのか、陣形を整えるのかのコーチングが曖昧に。細かなズレを突かれ、チャンスを作り出されてしまっていた。この日は後方からチームをまとめ、攻撃的なスタイルの帝京のDFとして意識しているビルドアップの部分でも相手との差を作り出すことに成功。その大田を日比威監督も高く評価していた。

 ボランチを本職としてきたが、昨年からはCBとして重宝され、最終学年を迎えている。「自分の思うように仲間を動かしてボールを獲るということが楽しいです」。CBの経験を重ねるに連れて、このポジションの楽しさ、そして責任の重さを実感。突き詰めて、簡単に失点しないことや、勝利に繋げることを目標にプレーしている。

「(帝京は、)守備に関しては良くなって来ているけれど、個人だけじゃできない。自分が制限して仲間に奪ってもらったり、自分が奪うことが狙いなので突き詰めていきたい。CBとしてチームをまとめるということと、練習からチームを引っ張って行って、より成長して、チームを良い方向に持っていけるようにしていきたい」。最終ラインの要に成長したCBが、強い責任感を持って名門のゴールを守り抜く。

(取材・文 吉田太郎)
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