beacon

[球蹴男児 U-16]伝統校・佐賀商の技巧派MF宝蔵寺晴「佐賀県だけの人たちだけのチームで全国に」

このエントリーをはてなブックマークに追加

佐賀商高MF宝蔵寺晴がボールを前進させる

[5.4 球蹴男児 U-16D2第1節 宮崎日大高 2-0 佐賀商高 大津町運動公園多目的広場]

「佐賀県の人だけで戦うところに興味を持って選びました。この佐賀県だけの人たちだけのチームで全国に行きたいと思っています」

 161cmの小柄なMF宝蔵寺晴(1年=武雄市立武雄中出身)は、佐賀商高へ進学した理由について説明する。佐賀商は佐賀県内最多の選手権出場13回、インターハイ出場16回。77年のインターハイで準優勝している県立の伝統校だ。

 最大のライバル・佐賀東高や私立勢が県外出身者も含まれる中、佐賀商は県内出身者が占め、今年の1年生の3分の2は地元中体連出身。昨年はインターハイ予選、選手権予選で優勝まであと一歩のところへ迫った先輩たちを越え、全国出場することを目指している。

 この日は前半終了間際と後半開始直後の失点によって0-2で敗戦。だが、各選手がハードワークを続け、攻撃のリズムが好転した後半にチャンスの数を増やした。宝蔵寺は「チームとしては全体的に声を掛けれて、ハードワークできたと思います。(ただし)決定力と守備の強度、粘りが欠けていたと思います」と分析。課題を改善し、チーム内で競争しながら佐賀県内外で勝てるチームを作り上げる。

 宝蔵寺は巧みなポジショニングや周囲との連係を活かしてチャンスメーク。「見て欲しいところは自分からのスルーパスやゴールに係るプレーです。みんなから頼れる選手になりたいです」と語るMFはともに5日の第2節で貴重なゴールを決めたMF森拓斗とDF荻野成竜、またMF宮原一真らチームメートたちとともに努力を重ね、今後の活躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
2022 球蹴男児U-16リーグ特集ページ

TOP